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サルコペニアって知っていますか?

皆さんは「サルコペニア」という言葉を聞いたことはありますか?
近年では高齢化が進み、ロコモティブシンドローム、フレイルという疾患と一緒に知れ渡ってきています。

筋トレをしているのに体重が落ちる・・・
痛みは消えているのに歩くスピードが落ちている・・・
椅子から立ち上がるのがやっと・・・

こんな患者さんの声は聞いていませんか?
アプローチ方法に悩んだりしていませんか?
そんな悩みを解決するために、まずはサルコペニアとは何かというところを簡単に学んでいきましょう!!

サルコペニアとは何か

1988年の米国で行われた会議で、ギリシア語で筋肉を意味するsarxと喪失を意味するpeniaを組み合わせて「サルコペニア」という造語が提案されました。
当初は言葉からもわかるように筋肉量の減少と考えられていましたが、研究が進む中で筋肉量減少と筋力量低下は必ずしも並行して進むわけではないと言われるようになりました。

筋力低下の方が筋肉量減少よりも予後の悪化と密接に関連することが示されるようになり、2010年にEWGSOPはサルコペニアを「進行性および全身性の骨格筋量および骨格筋力の低下を特徴とする症候群であり、身体的な障害やQOL、および死亡などの有害な転帰のリスクを伴うものである」と定義しました。

今までとは違い骨格筋量の減少に加えて、骨格筋力低下と身体機能低下が並存する状態であることを示しています。

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