フィードバックもらうときは、症状をしっかり伝える
後輩がレビューに持ってきてくれるときに、よく伝えていることです。
「レビューの時間が辛い」という声が減ってくれたらと思い、noteでも書い
てみようと思います。
2022/9/6に続編出ました
何も準備せずにレビューもらいにいったら、傷つくのは自分
先輩にアウトプットを見てもらって、すごく傷ついたことありませんか?
質問している内容に全然答えてもらえない
限界まで考えて持っていったのに「ちゃんと考えて」って言われる
仮置きで置いたところに先輩が口うるさくコメントしてくる
先輩からのちょっとした言葉で大きく傷つき、話しかけづらくなり、辛い中で先輩と話す。これは多分誰もが一度は通る道だと思います。
ほとんどの方は時間が解決してきたんではないでしょうか。先輩に何度も言われる中でなんとなく解決されてくることが多いのではないかと思います。
しかし実は「レビューに持って行くときのちょっとした準備」で防ぐことが可能です。
もちろん先輩にレビューの仕方を改善してもらうことでも防げますが、レビューで怒られて辛いのは自分で先輩じゃありません。先輩任せではいつまでも変わらないので、自分起点で少し動いてみましょう。
レビューとは診察
私は、レビューと診察がとても似ていると思っています。
相談相手が専門家(自分より知識/経験がある)
今回の相談内容について詳しいのは自分
相手の方が忙しい
効果的な診察をするためにはちゃんと状況を必要があります。一見似たような症状でも、原因が違えば、とるべき処置(手術・薬)も変わります。
レビューでも同じです。
相手が効果的なフィードバックをできるように、あなたが受け取って辛くないフィードバックをしてくれるように、「あなたに今起きていること」をしっかり伝えましょう。
「できたもの」より「今の状況」を伝えよう
「スライドできました!みてください!」とレビュー依頼をしていませんか?これではうまくレビューすることができません。
アウトプットだけではあなたがどう試行錯誤してきたかは伝わらないので、「今どんな状況なのか」「何を考えてきたのか」を伝えましょう。
具体的なテクニック
1. 「レビューが終わったあとの動き」を伝える
「あなたにフィードバックもらった後に、こんなタスク・動きをする予定です」はぜひ伝えましょう。
今後しっかり考えていくことはフィードバックする必要がありません。これ以降深く考えないことは細かくチェックする必要があります。これからの動き方が伝わっていないと「なんで考えてないの?」と詰められてしまいます。
また、今後のスケジュールが伝わり、期日に間に合うよう助けてもらうのも大事です。あなたは「ここからどれくらい時間がかかるか」が想像しにくい仕事に取り組んでいます。先輩の方が想像がつくはずなので「今のスピードじゃ間に合わないから一緒にやろう」などと言ってもらい、期日ギリギリに困らないようにしましょう。
2. 「苦労したこと/悩んでいること」を伝える
アウトプットだけでは見えないところです。
「悩んだ」ということはフィードバックをくれる人と考え方や方針が擦り合っていない可能性があります。たまたまアウトプットは同じだけど思考プロセスが違う場合、今後致命的な認識齟齬が生まれる可能性があります。「悩んだこと」を起点に、先輩の考え方を聞きましょう。
やることは違っても、考え方は共通であることが多いのが仕事の世界です。また同じことに悩む可能性は非常に高いので、早めに伝えて相談に乗ってもらうのがGoodです。
3. 「困っていること/助けてほしいこと」を伝える
知識があるからこそレビュー依頼をされます。あなたがレビュー依頼する相手は忙しいはずです。だからこそ、「忙しい中でもしっかりチェックしてほしい部分」をしっかり伝えましょう。
何も伝えなかった場合、「先輩が同じことを考えるときに気にすること」ばかり確認され、あなたが困っているところには全然コメントをくれない可能性が高いです。
4. 「記載してないけど他に検討したこと」を伝える
企画書や手段の選定では「選ばれなかったもの」も併せて伝えましょう。
一見しょぼい施策でも「方法を網羅的に洗い出した上で選ばれた」であれば最善策で、選ぶべき施策です。
「急がば回れ」という言葉にあるように、遠回りに見える施策が一番近道だったりします。「なぜ他の施策を選ばなかったのか」がわからない場合、「この施策は考えた?」と一度考えたことについて掘り返されることになります。無駄ですよね。
また見方を変えると、調査をした上で「この企画はダメだ」「この手段は良くない」と判断し、イケてないやり方をみんながしないで済むようにすることも大事な仕事です。仕事の成果として「他に検討したこと」もちゃんと伝えましょう。
5. 「工夫したこと」を伝える
工夫したことをしっかり伝えて、褒めてもらいましょう。
工夫にはきっと時間がかかっているはず。良い工夫であれば続けるべきで、不要な工夫であれば次回からは避けるべきです。「続けた方がいい取り組み/考え方」として認識するためにもしっかり伝えましょう。
【まとめ】レビューの辛さは「レビューの依頼の仕方」で改善できる
厳しい先輩はいます。でもそれは「厳しく言って嫌われたとしても、いうべきだと思っている」からです。
ちょっとした工夫でレビューは「辛い時間」から「学びが多い豊かな時間」に変わるので、ぜひみなさんレビュー準備を工夫してみてください。
元記事は以下のScrapbox Pageです。リンク先にもいろいろ考えを載せているのでよかったら参考にしてください
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