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【第6回】小田部雄次先生がざっくばらんに答えます~「帝王学とは何か?」「宮中祭祀は女性には体力的に無理、だから女性天皇はダメ、は本当か?」「GHQ発禁皇室関連文献を読むには?」~天皇・皇族・皇統・皇室典範など


【画像① 12歳の時、宇野哲人・東大名誉教授から孔子の『論語』について御進講を受けられる今上陛下。1972年2月。】



YouTube「古是三春_篠原常一郎」チャンネルで静岡福祉大学名誉教授・小田部雄次先生(日本近現代皇室史)をお招きし、これまで2回にわたってライブ配信の特別番組をお届けしました。その際、多数のご質問を視聴者のみなさんにお寄せいただきました。


2023年8月24日に配信した「【特別配信】小田部雄次教授 質問に答えます」では、視聴者から寄せられた百数十問に及ぶ質問を大きく5つの項目にまとめ、質疑応答を行いました(動画は下記)。


(参考映像)「【特別配信】小田部雄次教授 質問に答えます」2023/8/24 古是三春_篠原常一郎

https://www.youtube.com/live/Mb4y1atEPPY?si=Gt0a99u2YOqCuiIM




【画像② 静岡福祉大学名誉教授・小田部雄次先生は歴史学者、「皇室史」が専門で、皇室の歴史に関わる多くの著書がある。写真は、上皇陛下ご学友の明石元紹氏との共著『君は天皇をどうしたいのかね?』(2017年、敬文社)。明石氏は日露戦争当時の欧州での諜報活動で有名な明石元二郎陸軍大佐の孫で、この共著が出た後に生じた「眞子内親王結婚」に至るあり方に厳しい批判をしていた。また、皇位継承は「直系長子でないと安定しない」と今上天皇の長子である敬宮愛子内親王が皇位を継ぐべきとの考えを、この本では明らかにしている。】



しかしながら、個々のご質問の中にもふと「どうなんだろうか?」と考えがちな項目がかなり示されてありました。そして、小田部先生はこの全てに目を通されて簡単な回答をメモに準備されて番組に臨まれていたのです。この質問と回答メモの両方に、たいへん貴重な内容が含まれているのは間違いありませんので、5~10問ずつ整理してnoteに不定期連載することにしました。


「皇室は今後、どうなるのだろうか?」「令和の代で終わってしまうのだろうか?」「敬宮さまが皇位を継がれることはないのだろうか?」と心配されているみなさんにとって、気になる内容が出てきます。ぜひ、御覧になってみて下さい。


(参考映像)「【特別対談】 小田部雄次 静岡福祉大学名誉教授『万世一系』『変わらず男系男子』『女性天皇はリリーフバッター』は本当か?」2023/7/10 古是三春_篠原常一郎

https://www.youtube.com/live/N-rNK0NtSqM?si=cJ9nr9xXe_EYHUBm



◆今回の質問項目(第6回)


(31)帝王教育というものの具体的な中身は? それは一般人の教育と内容が異なるものなのか?


(32)天皇以外の皇族が身につけるべき学び事、しきたりはあるのか?


(33)このまま悠仁親王が皇位継承すれば、同世代の皇族が存在しなくなり天皇の公務代行を出来る方がいなくなるのでは? 敬宮愛子内親王が皇位継承し、悠仁親王が皇嗣となることの方が皇位継承が安定するのではないか?


(34)「宮中祭祀は女性には体力的にキツイから、女性天皇は無理」という主張はおかしいのでは?


(35)皇室関連のGHQ発禁文献や文書などは、どのように探索することが可能なのでしょうか?




【画像③ 現在の皇室典範の規定のままで、やがて秋篠宮家の長男、悠仁親王が皇位継承するとしても、その時には同世代の皇族がほぼ存在せず、公務代行に支障が出るという以上にその後の皇統の維持の見通しは不透明にならざるを得ない。皇位継承のあり方、女性皇族のあり方、その他、国民が賛同した上での今後の皇室のあるべき姿、役割についての見直し、土台となる皇室典範改正が必須なのは論を待たない。】



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