何を読むか・何を見るか
最近自分は残りの時間をどう使うのがいいのか…を考えている。
(重々しい話ではなく、趣味とか余暇の時間ね(笑))
例えば読書や映画。
今まで何も考えずに面白そうな本をガンガン読んでいた。例えば最近読んだ葉真中顕の「絶叫」などは何かの賞をとったくらいでとても面白かった。
密室で見つかった女性の腐乱死体。周りには何匹かの猫の死骸も。たぶん猫を飼っていた家主が突然死してしまい、飼っていた猫は餌がもらえなくなり、亡くなった飼い主を食べていたがそれも尽きて猫も餓死…。家の中の遺留品で、たぶんこの死体はだれだれのものだ…と判明するのだが。
たぶんその女性だろう…と思われる人の足跡を追っていくと、なんと4度ほど結婚離婚を繰り返し、最初の旦那以外はすべて事故死。女性の職業は保険のセールス。これは間違いなく保険金殺人だろう…という事になり、詳しく捜査が始まる。その人生を追ううちにいろいろとわかってくる。優秀だった弟は事故でトラックにひかれ死ぬ。轢いた犯人は悪意はないので罪には問われず何のお咎めもなし。
その経験を生かして?(笑)、保険金殺人を思いつくのだが、それに協力したのが、浮浪者を集めて生活保護の申請をし、ボロアパートに住ませてぼろもうけしているNPOの団体。ヤクザなのだが。そのヤクザと組んで完全犯罪の保険金殺人を繰り返していたが、ヤクザからの脱出を試み、実際に親分を殺して逃げ切ったかに思えたが、最後は自室で突然死…。
ところが…
こんな感じで思わず引き込まれて読んでしまうのだが、しょせん小説。フィクションなわけでだから何なのだ…って感じになってしまう。これで時間を使っていいのだろうか…と思うわけだ。人生のある時期はそれでもいいのだと思うし、逆に小説の中で疑似体験を繰り返して自分の感性を広げていくという事はとても大事。
ただ今の自分にとって、それはあまりにももったいない気がする。
結論として、私はこれからノンフィクション・ルポタージュの映画と本に時間を使おうと思う。例えば映画なら「正義の行方」であったり本なら本多勝一あたりになるのか(笑)。あともう一つ、教養のための新書のシリーズ。早速最近は「誰が農業を殺すのか」とか「調べる技術・書く技術」などの新書をタダで読んでいるがとても充実している。そういえば最近読んだ「ユニクロ」もルポである。
こうやって決めてしまえばあとは実行するだけ。意志は強いヒロシである。
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