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【読書】2025年、人は「買い物」をしなくなる

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買物をしなくなる…ではなく,従来の買い物をしなくなるが正しい表現。
びっくりするような真新しい内容はないのだが,ネットに関わっていたら日常何となく感じていることを上手にまとめてある本という感想。

今のネットアクティブは「ぐぐる」ことさえもしなくなる,その原因は…。
Googleが表示するデータが多くて,そこから探すのさえ面倒というわけだ。
そして,自分の指示する人がお勧めする物を買う。ある意味さの人さえ決めてしまえば一番効率は良いのかも。
今の消費者が一番求めているのは「時」なのだと。だから商品を供給する側も,「選んでもらう楽しみ」とか「感動するおもてなし接客」などを求めていると考えると大やけど。とにかく「短時間で」自分の欲しいものを手に入れたいのだと。

ある意味正解だと思うし,多分これからどんどんそのようになるのだろう。
しかも今度の5Gでさらに通信インフラが整備され益々ノンストレスに近づく。

ただ消費者の利便性だけを追い続けるとどうなるのか。
まず,その環境に乗り切れない情報弱者はある一定層いるだろう。
そこを狙うのは面白い商売ではない。

そうなると,テレビやラジオで全国統一的な「スーパーやコンビニで買ってね~」というようなCMは効果が全くなくなるのではないか。
よほど画期的な新製品なら別だが,もうすでにあるような商品はわざわざ車を出してガソリン使って駐車場混んでる郊外型モールに行くのは面倒だし時間も無駄。

こういう環境はこれからも加速的に進化していくわけで勝ち組になるにはそれをうまく取り込んだ店だろうし,その上でホスピタリティがあれば最強。丁寧な手書きのお手紙を同送するために発送が遅れる…というのは本末転倒。とにかく「時」を最重要視すべき…という事か。

あと心配なのが,店舗の維持。特徴のない店はつぶれていくしかない…と簡単に言うが,その会社の社員やパートさんの雇用はどうなるのか…。自主努力と言い切るにはあまりにも大きな問題であろう。

絶対にITが関係ない業種は間違いなくある。例えばマッサージとか病院とか。このような業種は急いでファンを作っておかなければ遅れると致命的。


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