見出し画像

【読書】女帝 小池百合子


この本を読むまでは,ここまでとは思っていなかった。
しかし読みながら不思議と怒りとかは湧き上がってこずに,「哀れさ」のみ感じるようになった。
もちろん,その哀れな人に指揮を取られている東京都は悲惨である。
まあ自分たちで選んだのだから,それはそれで仕方ないし,甘んじて小池都政を満喫して欲しい(笑)

幼年時代から高校までは,半グレ的政治ゴロな親父に振り回される。
しかも彼女の目の下には,母斑があり,小さい頃から化粧で隠していた。
「父親はあんなで,顔に痣があるので幸せにはなれないかも…」という世間を何とか見返さなければ…という気持が彼女の生きる目的になっていた。
そのためには,利用できるものは何でも利用して,価値がなくなれば切り捨てて次のメリットを見つけて,とことん上り詰めるしかない…という生き方。とにかく下を見たら足を引っ張られるのでどんどん登るしかない。

この本自体が,小池さんの足を引っ張る暴露本的な解釈をする人もいるかもしれないが,それは作者に失礼。
文献を読み漁り,子供のころからの知り合いに何度も会い,カイロまで行って同居していた女性などにも面談し,事実を積み上げている。
エジプトのカイロ大学を4年で首席で卒業した…という事になっているのだが多分というか間違いなく嘘だと結論付けている。
ただし,カイロ大学に調査を依頼したら「ちゃんと卒業しています」という回答が返ってくる可能性も触れらけている。卒業しているわけではなく,大学側が(というか国が)首根っこを押さえられているからなのだが…。

自分の出世のためなら,身近で利用できる人はとことん利用し,(驚くことに,大学を乗り切るために結婚までしていて,使えないとわかったら即離婚までしている),利用しつくして捨てて次を見つける。とにかく頭の中は,上だけしか見ていない。
自分が実際に言ったことを指摘されても言っていないと言い張る。これは彼女は嘘を言っているという意識は全くなく,本当に覚えていないのだと。息をするようにその場だけの嘘をつく…ので,本人も何が本当の事なのかわからないのだろう…。その場その場で自分にとって一番いい話を作り,まことしやかに話す。後で聞き返されても,知りません・言ってませんで通すって…。もうホラーでしかない…。

エジプトでは勉強せずにバイトばかり。何かの用事でホテルに泊まったら,ホテルの備品を盗んで持ち帰ってくる描写などは鳥肌が立った。人間としての最低限の矜持も持ち合わしていないらしい。ただし本人は全く悪いのだという意識はなく,多分「何やってんだ」と問い詰められても,自分は悪い事は何一つしていない…と言い逃れするのだろう。いや言い逃れでもない。彼女の中では本当に何も悪い事はしていないのだ。

環境大臣で,水俣病やアスベスト問題ではテレビの前では患者をいたわる言動をするが,実務的には全く興味がないため(笑)何もしない。彼女は自分が泥をかぶらずに皆から褒めたたえられるような仕事しか興味がなく,実際にそれしかしないのだ。何かをしたいから政治家になったわけでもない。とにかく目立って皆の中心にいたいという事だけ。東京都知事になってからも結局何もしていない。築地市場の問題も結局引っ掻き回しただけ,オリンピックで目立ちたいので何とか引っ張るためにコロナを矮小化し,いざ延期が決まったら積極的に取り組んでいる姿勢は見せ,色々な目立つ単語を並べニュースに出る事が快感だけであり,何をしているというわけでもない。

うちの母親などは,全く何も知らないので「小池さんのマスク可愛いね」程度の感じしか持っていない。まさかあの人がこんな人だというのは言っても信じないだろう。多分こんな人たちが大多数ではないのか。都民の皆さん選挙前に絶対本読んだほうがいいよ。

ここでは書き足りないほど,あっと驚く小池百合子のオンパレード。ぜひ皆さん読んで心の底から怯えて欲しい。この人が東京都知事を務めていいのか。卒業を証明することなく,選挙に出させるような事はマスコミはさせてはならない。ただ大学が虚偽の報告をした場合は…。悪夢の4年間を覚悟するしかない。

もしウソがばれて立候補しなかった場合,多分彼女は国内ではもう何もできなくなっているので,海外のあっと驚く要人の妻とかに治まる事を狙う気がしてならない。そのような人生しか送れないわけで…。もしかしたら皇室なども狙っているのかも…。五十嵐 貴久の書いた「リカ」を思い出した。サイコパスとでもいうか…。ああ恐ろしい…。

※2020/06/10 追記
そして,エジプト大使館が小池百合子は卒業しているという声明発表(笑)。作者もここまでは読んでいただろう。さあどう出る

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?