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【映画】ぜんぶ,ボクのせい

■あらすじ
←完全ではないがネタバレなので,見る予定の人は読まない方が良い

親が子供を育てられない的な事情の子が集まっている施設。主人公の男の子はどうしても母親に会いたいと思い,ひょんなことから母親の住所を見つけ出し,先生の財布から現金を抜いて会いに行く。家で再会した母親は,歓迎するふりはするが が,同居している男に依存して昼間から主人公のいる家でsexしたりいるようなだめ親。さらに母親は施設に連絡して,息子を引き取りに来い!という手配までしてしまう。

「どうして僕を生んだのか」と問い詰め施設に帰るのを嫌がるが 家から出されてしまい,叫びながら失踪。漁港がある町だったので,倉庫みたいなところで寝てしまう。起きたら男と女の争う声が。どうやらデリヘル嬢に金を払うのを渋ってもめているらしい。「今日は無理だけど絶対に明日2万円払うから許してくれ」と言っている男との同居が始まる(笑)。それがオダギリジョーなのだが(笑),二人で当たり屋をやったり,自転車泥棒したり,鉄くずを売ったりして小銭を稼ぎつつ,ホロ付き軽トラの荷台で寝泊まりするようになる(風呂とかトイレとかどうしてたのだろう)

その二人にとんでもなく美形の女子高校生が関わってくる。ここは母親は前に亡くなってしまったが,お父さんは多分医者。お姉さんは医学部に通っていて,その女子高生も医学部に行くようにお父さんからは期待さけているが,本人は歌手になりたいとの希望があり,表立っては反抗できずに裏で不良と付き合ったり援助交際したりしている可哀そうな女の子。

この三人の「家族」に対する想いなどがいろいろ表現され,多分見た人が全員違う感想を持ち,自分にとっての家族とは…みたいなことを考え直すようになる映画。最後にある事件が起こりオダギリジョーは焼死。犯人として主人公が捕まり,取り調べの場で「世の中で起こっている悪い事はぜんぶボクのせい」という部分がタイトルになっている。映画はこのシーンで終わるのだが,その後はどうなるのか皆が自分なりに考えようという,私が一番苦手な作りになっている。

■突っ込みどころ&感想
・施設から抜け出した段階で警察に通報され母親の家で捕まるんじゃねえか
・母親の家から走って逃げた時も,施設の人もいるわけで,すぐ警察通報するんじゃねぇ?
・出てくる女性がみんな綺麗。
・オダギリジョー以外にこの役は出来ないと思うくらいはまり役だった
・途中途中で小ネタが仕込んであり,笑いながら見るシーンが多い(ジョニーとか2万円貸してとか宿泊代とか…)
・真犯人は捕まったらどんな罪で何年くらい食らうのだろう。人一人殺しているのだから執行猶予ではすむまい
・女子高生を買っていた男は…
・女子高生が歌って,映画のテーマソングになっているのが大瀧詠一の「夢で逢えたら」。とてもいい感じでした
・多分オダギリジョーは子供の頃自分を虐待した母親を殺しに行こうとしていて,大地震で母親が死んでしまった様子
・女子高生の母親は病死と言っているが自殺した模様
・サイテーなのは主人公の母親。しかし綺麗だから許す。
・あの子は今後どうやって生きていくのか気になる
・女子高生は約束をすっぽかされたと傷ついているに違いない
・個々に見ればこんな境遇の家族は山ほどあると思うが,その3つが混じり合う事で化学反応が起こった
・この作品は原作があるのだろうか? 監督のオリジナルとなると,今後も注目しておきたい

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