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「美容で人生を変える」 生活者のために私ができること

今回は、戦略コンサルティング部の松川さんにお話を伺いました。

松川さんは、新卒で化粧品業界に進み、1社目の化粧品製造受託(OEM)会社では営業職や開発職を、2社目の化粧品メーカーでは商品企画職を経験しています。そんな松川さんがインテグレートに感じた魅力はどのようなものだったのか。自身の仕事に対する価値観や、松川さんからみたインテグレートについてお話いただきました。


「誰かの人生を前向きにしたい」と選んだ化粧品業界

―新卒から化粧品業界へ就職されたと伺っています。どんな想いで化粧品業界を選んだのでしょうか。

 「生活者の肌悩みを化粧品で解消したい」という思いがあり、新卒で化粧品製造受託(OEM)会社を選びました。大学が理系ということもあって、製薬会社の研究職や治験関連の開発職に進む同期が多く、私のようにメーカーに就職するのはごく一部でしたが、私は中学生のころから化粧品に携わりたいと思っていました。というのも、私自身が肌荒れに悩んでいて、肌荒れのせいで自信をなくし消極的になってしまったことがありました。この頃は本当に辛かったですが、中学生くらいの時に化粧品を使い始めて、だんだんと良くなっていくと同時に自分にも自信が持てるようになりました。性格含めて前向きになれる経験をしたことで、化粧品を通じて肌悩みを解消することができれば、いろいろな人を前向きにすることができるのではないかと考えていました。

家系的に医療従事者が多く、医療従事者を目指していた時期もありましたが、勉強を進めていく中で、医療は「マイナスを0にする仕事」だと気付きました。目標がいわゆる正常な生活を送れるようにすることで、そこに+αの楽しさを与えることは難しい。でも化粧品はマイナスを0にはできないけど、0をプラスにしていくことができる。時に人によっては人生が変わる体験を与えられるので、化粧品に携わりたいと思いました。

 ―素敵な考えですね。具体的にどんなお仕事をしていましたか?

1社目のOEM会社では法人営業や、開発の仕事をしていました。法人営業では一緒に製品企画から製造まで一貫してサポートし、開発では処方設計と呼ばれる化粧品のレシピ開発業務に携わりました。約4年間で500以上の化粧品に携わらせて頂き、一通りの化粧品は作れるようになったので、とても貴重な経験となりました。

ただ生活者に向けた販売は行っておらず、購入者(生活者)の商品に対する反応がほとんど見えなかったため、“生活者の肌悩みは本当に解決できているのか?”と考えることがありました。そこで、2社目は自社商品を作り、生活者に直接販売している化粧品メーカーに転職し、商品企画として、さまざまな化粧品の企画を行いました。

事業会社では叶えられないと感じた、プロダクトありきではない課題アプローチ

―転職を考えたのはなにかきっかけがあったのでしょうか。

2社目で新しいブランドを立ち上げたりもしましたが、売り上げを伸ばすことができず、ただ商品を作るだけでは解決できないことことが多いということに気が付きました。モノづくり以外で生活者の課題を解決できる方法はないか考え始めたきっかけです。

今の時代は商品ありきではなく、さまざまな情報が悩みや課題を解決してくれることもあります。そう考えたときに、プロダクトありきではなく、もっと幅の広い領域でビジネスを捉えたいと思い転職活動を始めました。

―インテグレートに入社を決めた理由は何でしょうか?

やりたいことのイメージと最も近い会社だったためです。最初はいわゆるコンサルティングファームを想像していたんですが、HPやnoteを見たり、お話を聞くうちに段々と解像度が上がっていきました。色々な企業を見る中で、事業企画や事業開発の会社はどうしても単一の事業に集中していることが多く、経験できる範囲が限られていると感じました。一方で、インテグレートは業界や領域を狭めずに、幅広い業界と関わることが出来ると感じたのが理由の一つです。さらにこれまでの化粧品メーカーでの知見も活かすことができ、加えて新たなことも経験できる業務内容と感じました。

また、企業を選ぶ上で、“やりたいことが出来る“のと同じくらい重視していたのは、社員の雰囲気です。雰囲気が良いと感じる会社は他にも多くありましたが、インテグレートはどの企業よりも親身に対応してくれました。面接時に、社員との対談を追加で希望した際は、社長を含めた7名のリーダー陣が忙しい中集まってくださり、会社としての親身な対応に感動したことを覚えています。また、対談を通して、リーダー陣の皆さまが、とても優しく接してくださったことにも感動しました。

―入社してからはどんな仕事をされていますか?

理系の大学院を出ているため、化学系の成分や素材に関わる案件にアサインされることが多いです。また前職の経験から、化粧品や製品開発の案件にも携わらせていただいています。
例えば、クライアントから期待に反して商品が売れない、などのご相談を頂くこともあるので、その原因がどこにあるのかなどを分析や検証を行ったりしています。直近の案件では、クライアントが持つ自社素材に関して、素材の特徴や機能性、また競合となる素材の特徴を整理し、競合素材と比較した際の優位性を踏まえ、どのように翻訳して生活者に伝えるべきかを検討しています。

1から作り上げることの難しさとやりがい

―インテグレートならではの難しさってなにか感じていますか?

入社したばかりの頃は、クライアントの課題に対して、インテグレート特有の解決手法が存在すると思っていました。「マーケティングとはこうやるものだ!」といった軸やフレームワークのようなものが決まっており、課題ごとに適宜調整をしながら提案を行うイメージでした。しかし実際は、そのようなものはほぼ存在しておらず、毎回クライアントの課題に対して、1から、時には0ベースで課題解決のためにはどうしたら良いかを検討し、解決索を提案しています。インテグレートの強みでもある、「メソッドフリー」の部分ですね。

根本的な解決オプションがない中で毎回取り組むため、クライアントの期待に添えられるよう柔軟に対応することが出来ますし、考えることが自身の成長にも繋がります。一方で、ルーティンワークと呼べるものがほとんどないため、何かを学べば次の案件ですぐに活かせるようになることがあまり出来ず戸惑いました。例えば、いくつかの案件をこなすと、すぐに案件のリードが出来たり、顧客の課題が解決できたりするわけではありません。入社して約半年間は、案件をいくつ経験しても貢献出来ている気になれずインテグレートならではの難しさを実感しました。

―毎度違う課題に向き合うのは本当に大変だと思います。その難しさとどのように向き合っていますか?

正直なところ今も悩みながら、毎日模索している状況です。ただ今は、正解がないからこそ、何をしても良いんだと捉え方が変わりました。これまでは先輩社員に「これってこういうことで合っていますか?」とひとつずつ確認をしていたことも、今は「これでいこうと思いますが、なにか意見ありますか?」といったように自らが進んで考えて提案するようになりました。誰も正解は知らないので、臆せずにチームメンバーと一緒に創り上げていくといったスタンスに変化してきましたね。

支援会社だからできる新しいチャレンジ

―インテグレートは前職と異なり、支援会社という立場になります。事業会社とのギャップや支援会社ならではの難しさを感じることはありますか?

支援会社としての理想の状態は、クライアントの会社の中の1人の社員のように動くことだと考えています。たとえインテグレートの利益にならなかったとしても、クライアントにとって最善の選択をするというのが究極だと思います。

実際に事業会社時代に、外部の人に依頼をする際に上手に伝わらないなと思うことがありました。内部のことは内部にしかわからないから依頼しづらいと感じることもあります。なので、この部分をクライアントが感じないように、社員の1人として見てもらえるようになれたらと思っています。

あとは、前職はプロダクトがあったので、みなさんモノにお金を支払ってくださっているんですよね。なのでいいモノを作り、それを納品したり、生活者に買ってもらうことがゴールでした。ですが、インテグレートはモノではなく、考え(戦略)を納品するというのがすごく難しいことだと感じます。すべてのコンサルがそうだと思うんですが、資料やミーティングなどで、どのように考えに納得感を持ってもらうかが重要です。

この考えは目に見えない分、やはり難しさを感じます。言葉で納得感がつくれれば良いですが、そう簡単ではないので。今も、常にバリューを出せているかを考え、クライアントの利益につながるよう最善を尽くしています。

―今後のキャリアやチャレンジについて

インテグレートの中でいうとクライアントのパートナーとして右腕になりたいと思っています。同じ会社の人間として、働いていると思ってもらえるような、同じくらい頼ってもらいたいと思っています。細かな相談や愚痴を零してもらえるような関係を作るといいますか。そういう強固な関係に憧れがあります。

今後のキャリアとしては学生の頃からずっと思っている生活者の課題をどうやって解決していくかを考えていきたいです。これまで美容案件に関わってきましたし、やはり美容領域が好きなので将来的にはこの領域でなにかできたらと思います。新規事業なのか、商品なのか、はたまたサービスなのかはわかりませんが…生活者の課題を解決することで、前向きな人生を送れる人が増えるような、そんな仕事ができたらと思います


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