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なぜ、黄門様は印籠を最後に出すのか?〜リーダーの在り方を考えてみた①〜

こんにちは!

突然ですが「水戸黄門」をご存知でしょうか?

水戸黄門(みとこうもん)とは、権中納言である江戸時代の水戸藩主・徳川光圀の別称かつ、徳川光圀が隠居して日本各地を漫遊して行なった世直し(勧善懲悪)を描いた創作物語の名称。

私も昔テレビでよく見ていました。毎回、黄門様ご一行が悪者を懲らしめるのですが、そこで登場する印籠があります。

この印籠は幕府の権威を象徴するもので、どんな悪党でもそれを見ると頭が上がらなくなってしまいます。つまり、どんな問題も一発で解決してしまうスーパーアイテムなのです。

ここで不思議なことが起きるのです。なぜか、黄門様はいつも印籠を最後に出す。

今回はその理由を色んな黄門様を妄想してリーダーの観点から考察してみたいと思います!

*あくまでも個人の見解ですので、ご了承ください。

黄門様、いたずらっ子リーダーシップ

悪代官「越後屋、お主も悪よの〜」

越後屋「お代官様ほどでは〜」

黄門様「助さん角さん、こらしめてやりなさい!!」

殺陣シーン・・・・・・・・・

助さん格さん心の声『まだ印籠出さないのか・・・』

黄門様「・・・・・・ニヤ!」「助さん格さん、もういいでしょう!」

助さん格さん心の声『やっときた!!!』

助さん「静まれ〜、静まれ!ここにおわす方をどなたと心得る!・・・」

印籠シャキーン!!黄門様ドヤ顔!!


黄門様の素晴らしいリーダーシップはいかがでしょうか?ここからはマジメにお話しします。今回の黄門様は「いたずら」好きです。だから、最初は「誰だこのじじいは?」と思わせないと気が済みません。そして、助さん格さんの力を見せつけた後に、印籠を使ってドッキリ大成功です。

実はこの「いたずら心」で印籠を出す姿、誰かと重なりませんか?

そうです「iPhone」を発表した時のスティーブジョブズです。多くの会社はみんなが期待する商品を提供します。しかし、そんな常識に囚われないジョブズは「iPhone」を使って世界に「いたずら」を仕掛けました。

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なぜ、「いたずら」が重要なのか?

子供はクリエイティブです。大人では気づかないことをどんどんやってのけます。そして、子供が最もクリエイティブになる時が「いたずら」をしている時です。逆に子供の創造性を最も奪う行為は「やらされ」です。

この「いたずら」と「やらされ」の違いを説明していきます。子供の気持ちになって想像してみて下さい。例えば、穴を掘るという課題がでたと想定します。

先生「校庭に穴を掘りなさい」

生徒「え、何で?」

先生「いいから掘るんです。今から1時間、それが課題です。」

生徒心の声『こんな暑いのに何でこんなことを・・・』

この後、生徒はいかにサボるかを考えます。しかし、サボりが見つかって怒られるとだんだん言われた通りのことしかしなくなります。そして、創造性が見事に奪われていくのです。

今度は同じ穴を掘るということを別の角度から行います。

生徒「クッソー、何で俺ばっかりこんなことを・・・」

生徒「ヨ〜シ、落とし穴を掘って仕返しをしてやる!」

生徒「みんなにも声をかけよう!!」

生徒は「でっかい落とし穴を作ろう!」と夢を語ります。そして、そのワクワクに共感した子供たちが集まります。今まで以上に深い穴を掘り、穴と分からないように細工をし、先生が通るようにシナリオを作成し、みんなでそのシナリオを実行します。そして、この見事なプロジェクトを誰も管理されていないのに達成してしまうのです。

「やらされ」とは問題が先生から生まれたものです。それに対して「いたずら」とは生徒や社員が問題を考え、自らイメージをして実行しています。つまり、問題を自ら設定することで創造性が高まるのです。

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今世紀最大のいたずら

iPhoneの発表前にもスマートフォンはありました。しかし、パソコンをそのまま小さくしたものでとても使いにくいものでした。

恐らくジョブズは「こんな商品使ってられるか!!」と問題提起をしたのでしょう。そして、こんな商品を作りたいと夢を語って、それに共感した人と一緒に世間には知られないように「こっそり」と開発を続けたのです。

そして、伝説となったプレゼンテーションで世界に対して「ドッキリ大成功」

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リーダーシップに「いたずら」の要素を!

ピンポンダッシュをしたことはありますか?

実はあれも凄くクリエイティブなことです。普通は誰かが訪ねてきたことを知らせるためのチャイムの使い方を子供たちは再発明しています。

もちろん落とし穴を掘ったり、ピンポンダッシュで誰かを傷つけてはいけません。しかし、今の世の中に誰かを喜ばせる「いたずら」がもっと増えたらいいと思いませんか?

最後に

「いたずら」が大切なんだと共感していただいた方に伝えたいことがあります。

「いたずら」を承認制にしたり、採点をしないで下さい。

iPhoneの発明を社内稟議にかけているジョブズなんていやですよね。

目の前の人をビックリさせる、そして、喜ばせる、そんな「いたずら」に溢れるように私も「いたずら」を考えたいと思います。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

真面目にみんなに読まれる記事を書こうとしたのですが、自分自身がワクワクしなくて一度、全部消してから今回の記事を書きました。

黄門様の解釈を勝手に変えてすみません。でも、いたずら好きの黄門様も見てみたいなと思ってしまいます。

次回は「黄門様、どじっ子リーダーシップ」です。

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