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起業を期に社会実験をしてみたくなって困る話

「クライアントに今後の方向性で悩んでいる人がいるので相談に乗ってくれない?」

人情派の税理士からメッセンジャーが飛んできた。どれくらい人情派かというとチャットアプリに毎回100文字以上の長文を送ってくる強者だ。

面白そうだったので二つ返事でOKを出した。

起業前で時間があったのもありますが・・・

そして、知らない人からの友達申請からのzoom。前職では、カウンセリングでもお金をもらっていたが、そんなメニューもまだないし、面白そうなので雑談をすることに。

「はじめまして」から始まり、お互いの自己紹介から雑談がスタート。話をしながら浮かんできたイメージを伝える。そんな繰り返しでzoomが終わり、気づいたら1時間30分くらい雑談をしてお互いに楽しんで終わりました。

(きっと楽しんでくれたと信じています。)

今日はその一連の流れから湧いたインスピレーションを書いていきます。

商品の値段って何だろう?

商品やサービスを買う時に「値段」ってありますよね。値段があるってことはその値段を決めた人がいるってことです。

ビジネスの世界ではこの値段をいくらにするのかが非常に重要です。値段によってくる顧客の層が変わります。安くするとお客様は増えますが、利益が減ります。

しかし、今日浮かんだ問いは「値段って必要なのかな?」という不思議ものでした。

例えば、ある商品を心の底から欲しいと願っている人がいます。しかし、その人はお金を持っていないという理由で買えません。お金持ちでそんなに欲しくない人が買うよりもよっぽど面白いことが起きそうなのに!!

私は人と対話をしてその人の可能性に気づいた時に心の底から充実します。でも、値段を上げてしまうとその楽しみを奪われてしまいます。なんて社会だ!!

値段って何で決まる?

「これから起業をしようとしているのに何を変なことを考えているんだ!」と自分でも笑ってしまいます。

しかし、冷静に考えれば考えるほど、面白くなりそうなんです。

物の価値は需要と供給で決まります。その物が余れば価値が下がり、足りなくなれば上がります。モノの供給が増えた工業化社会では、モノが希少ではなくなったので価値が下がりました。

そこで、だんだん価値が上がってきたのがコトです。つまり、モノよりも希少な体験や経験の価値が上がったのです。

余っているモノと足りないモノを交換する

そもそも私たちはお金を使う前、モノとモノを交換してきました。では、なぜわざわざ物物交換なんて行うようになったのでしょうか?

それは、余っているモノと足りないモノがあったからです。お金が流通する以前に希少価値という概念があったのでしょう。そして、物物交換の原則は余っているモノを提供し、足りないモノを貰うという当たり前の考え方です。

では、今の社会で本当にその根本原則は成り立っているのでしょうか?

物が増えるほど価値が下がり、足りなくなるほど上がるという部分では成り立っていると思います。しかし、なんでお金で買わないといけないんでしょうか?

私にとってお金を管理することは非常に大変なことです。家計簿をつけたり、投資について考えるなんて、できればやりたくありません。

つまり、私にとってお金は希少なモノなのです。そんな足りないモノで商品を買おうとしても限界があります。

逆に私の中で溢れるほど余っているモノがあります。それは、人の可能性に気づくことです。そんな事ならずっとやっていても苦になりません。つまり、対話は豊富にあるのです。

そこで、コトコト交換をしたら面白いと思ったのです笑

モノとカネとコト

モノは形や質量があります。消費期限もあるかもしれません。

カネは形や質量、期限もありません。しかし、持っている人と持っていない人に分かれてしまいます。

コトは形がないどころか、誰もが持っています。

例えば、私のコーチング(自分的には対話の方がしっくりくるのですが、)を通常「5万円/時間」だとしましょう。

しかし、金額設定をあえて変えて、「カチ」にします。要するにあなたにとって最も提供できる価値(モノやカネやコト)を提供してもらうのです。

・農家の方なら毎月、美味しい野菜を送ってくれてもいいです。

・お金持ちの経営者ならお金をぜひ下さい笑

・お金もモノもない学生なら元気や未来の可能性を下さい。

そうすると私は人の可能性を発見するという遊びを気兼ねなくできます。なんて素敵な社会だ!!!笑

円と縁の社会

貨幣経済が始まり、あらゆる物が情報化される社会になって「モノ」も「コト」も「ヒト」も数字(カネ)で交換可能になってきました。それ自体は悪い事ではありませんし、お金の存在は非常に重要です。

しかし、円の力が強くなるにつれて社会の縁の力が弱くなっているような気がしてなりません。

人見知りの私が居酒屋に行ってたまにすることがあります。素敵な大将や店員さんがいたらその人の素晴らしい可能性を想像するんです。そして、それを伝えたり、その人を元気づけようとしたり。

お会計は3000円です。でも、その時間は10000円以上の価値になったりします。

会社では労働が給料として数値化されます。でも、お互いが持っている才能(余っているコト)を出し合うことによって、その場の価値が時給の何倍にも何百倍にもなります。

コトコト交換してみようかな笑

会社名が決まりました

ネガティブは駄目でポジティブにならないといけない。

アナログは駄目でデジタル化しないと時代についていけない。

田舎は駄目で都会に行かないと面白くない(最近はコロナで変わってきましたが・・・)

私は昔からメールやSNSが苦手でした。それは、言葉にしてしまった瞬間に可能性を切り捨てているような気がするからです。

「明るくていい子だね。」・・・暗かったら駄目なの?

Integral:(完全体を為すのに)不可欠な、完全にそろった、積分の

Lab(Laboratory):実験室、研究室、実験の

株式会社インテグラボ(IntegLab)

陰と陽、アナログとデジタル、個人と組織、人間とAI、理性と感性、地方と都市、西洋と東洋、円と縁・・・

世界は対立構造にあるモノやコトが溢れています。恐らく正解はないですが、対立ではなく、2つの良い部分が統合できるような実験ができればいいな。

そんな思いでこの名前を付けました。

突拍子もないコトをいきなり始めるかもしれませんが、また実験してると暖かく見守ってください。

そして、あなたに余っているコト(才能)があれば、お裾分けしてください。

こんなポンコツの文章を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。あなたが、くれたトキ(時間)が私の力になりました。

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