見出し画像

#67 次の暴落はいつ?

投資を始めると良い時期よりも、悪くなる時期の方が気になります。

次の暴落はいつ?
暴落時には株が安くなるから良い。

などです。

投資をしていたら
「リターンが何%か?」
ということはよく聞かれますし、イメージしやすいです。

ではリスクは何パセーント?
という質問に答えられる人は何人いるでしょうか?

例えば株式70%債券30%の分散投資の場合
平均的なリターンは5%で
平均的なリスクは『12%』です。

リスクが分かれば何が分かるかというと、どれくらいの規模の暴落が、どれくらいの頻度で発生するかが分かります。

下記の計算は中身は分からなくても何となくイメージで大丈夫です。

例1 発生確率16%
5%−12%=−7% 

7%下落する確率は6年に1回です。

例2 発生確率2.5%
5%−24%=−19%

19%下落する確率は40年に1回です。

例3 発生確率0.5%
5%−36%=−31%

31%下落する確率は200年に1回です。

これはモダンポートフォリオ理論というのですが、計算がややこしいので説明は省略しますが、

とにかくリスクの確率が分かれば暴落の発生確率も分かるということだけ理解してください。

例3を見ていただいたら

株式70%債券30%の割合で分散している場合、3割減るのは200年に1回です。
かなりリスクが少ないですね。

これが株式100%の場合、リスクは一気に上がり、『22%』となります。

その場合、3割以上減る確率が40年に1回になり、一気にリスクが高まります。

つまり、投資はリターンの高そうな商品をさがすよりも、いかに分散するか、どのようなポートフォリオを構築してリスクを下げるかの方が大事です。

リスクが30%を超えるハイリスクの投資をしていたら5年に1回は3割減ることになります。

ですから、1つの資産クラスだけに投資している人は暴落がすぐ来ますが、分散投資をしている人は世間が暴落している時でも自分は暴落しないことになります。

実際、私もゴールドを2割持っていますので2022年に全体的に下落傾向でしたが、ゴールドが頑張ってくれたおかげで、2022年の資産は全然マイナスになっていません。

安くなるから買い足すという言葉を最近よく見ますが、では一体、どれだけの人が平静を保っていられるでしょうか?

人間は理屈ではなく、感情で動く人間です。
景気も単なる「雰囲気」です。

「暴落してるから、今は売らないとヤバい」

みたいな情報がとっ散らかってる時に、果たして冷静に買い足せるでしょうか?

新型コロナで日本人の同調圧力に辟易した人はたくさんいると思いますが、特に日本人という国民は「他人がやってるから」という感情に弱いです。ホントに弱いです。

誰も通っていない道を独りで行くのは度胸がいるからです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?