「今年はちょっと派手にやりすぎじゃない?」と春と秋の女神は夏の神に詰め寄った。「それは俺と関係ない。春に生命が芽吹き桜が咲き乱れ、秋に色とりどりの野菜と紅葉で囲み、冬に全てを沈静化するのに理由などあるのか」とあしらう。珍く機嫌のいい冬の神は最近覚えた紅茶を一人一人に振る舞った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?