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読書記録)方法としての動機づけ面接❶

先日、届いた本を読み始めました。その際に気になったことをメモのように置いておきたいと思います。


第Ⅰ章
MI(motivational interviewing)はクライエント中心的な面と準指示的な面の双方が含まれている。伝統的なロジャーズ流のクライエント中心アプローチとは、指示的な面に違いがある。

本の冒頭にも出てきていた『準指示的』という言葉が引っかかっていたが、第Ⅰ章にまた出てきた。学問的に指示的という意味を調べてみると、

カウンセリングにおける指示と非指示というテーマで呟きます。

これは、来談者中心療法のロジャーズが、来談者中心という表現を前面に打ち出す前に使っていた用語で、いろいろなセラピーは指示的だが自分のカウンセリングは非指示的なのだと、対比的に使ったものです。初期のロジャーズですね。いまも、クライエントに対してあれこれと指示するタイプのカウンセリングと、何も指示しないカウンセリングがあります。

クライエントに決して指示しないことをモットーとするカウンセリングは、いまですと、後期のロジャースに忠実な純正のロジャーズ派であると思います。基本は非指示にあるものの何かするときには指示もするのが、ジェンドリンの体験過程療法であったり、グリーンバーグの情動焦点化療法であったりします。行動療法系、あるいは精神分析系は指示が強く出る技法かもしれません。後者は特に、基本規則に抵触する場合ですけど。

カウンセリングにおける指示の意味は幅広いです。助言とか、説得とか、教化とか、カウンセラー側の積極姿勢が前面に打ち出されるもののことです。これは行きすぎるとクライエントの自発性をそぎ落としてしまう危険性があるので、程よい程度が肝心であると思います。

https://researchmap.jp/blogs/blog_entries/view/82969/658785ccdc3da6c9d22c17d606bcec19?frame_id=460540

私のイメージしていた『指示的』と同じ意味合いだった。準という言葉がつくので【ほどほどには指示する】というニュアンスでしょうか。非指示的のロジャーズ派に対して著者の原井宏明氏は『準指示的』であるという違いを認識した上で読んでいこう

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