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[決算速報][3M Company] 2023年第4四半期(2023年10月~12月)


オリジナルデータ

URL : https://investors.3m.com/

発明家メーカーにしてダウ工業平均に採用されている米国有数の優良企業、3M Company の2023年第4四半期の決算が2024年1月23日(火)、米国株式市場Open前に発表されました。


決算を読む

3つ資料がありますが、本記事は速報ですので、情報がコンパクトにまとまっている Presentation をざっと確認していきます。

第一印象としては、既存事業の売上が微減する中、営業利益率を改善させて状況悪化に強く抵抗している、という感じ。


結果は予想を上回った

  • 76億ドル~77億ドルの売り上げ予想に対して、結果は77億ドル。

    • 3Qの売上80億ドルから減少。

    • 自動車向けOEMが強かった。

    • 電気系は安定していた。

    • 消費者向け、中国向けが弱かった。

    • コロナ禍で販売が伸びた使い捨てマスクの需要減の影響があったが、想定通り。

  • 調整後営業利益率は20.9%。前年同期比1.8%Up。

    • 3Qの23.2%より減少した。

  • 調整後1株利益は2.42ドル。予想値2.13ドル~2.33ドルを上回った。

    • 3Qの2.68ドルより減少した。

  • 調整後フリーキャッシュフローは20億ドル。

    • 3Qの19億ドルより増加した。

    • Free cash flow conversion(フリーキャッシュフロー÷純利益)は145%。会計上の利益<現金収入、相変わらず利益の質が良い。

Presentationの6ページより引用


2024年通期予想

Presentationの13ページによると、

  • 調整後1株利益は9.35~9.75ドル。

    • 2023年の9.24ドルより改善するものの、2022年の9.88ドルには及ばず。

  • 既存事業の売上成長率は0%~プラス2%。

  • Free cash flow conversionは95~105%。


調整後営業利益率の推移

23年第1四半期の17.9%を底に、そこから 19.3%、23.2%、20.9%と上昇傾向。4Qは3Qには及ばず。

Presentationの23ページより引用

部門別状況

前年同期と比べて、Transportation & Electronics だけ売上微増、その他の3部門(Safety & Industrial、Health Care、Consumer)は微減。大きく目立って増えている個所も減っている個所もない。

Presentationの21ページより引用



Marketの反応

Pre-Marketの反応は悪いです。
現地時間午前9時25分(マーケットオープンの5分前)時点で、前日終値に比べて7%近く値下がりしています。

既存事業売上高がマイナス成長なのが要因でしょうか・・・?


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