「間違えていい」子供達に伝えたいこと
【はじめに言葉ありき】
英語教室で新しい表現を習う時、
すぐに「わからない」と
先に発言するタイプの子供達がいます。
さきに
「わからない」
「できない」と一言いう。
声に出す言葉にはすごく力があって、
だれかが
「わからない」「できない」と
声に出すと
お教室の空気が一瞬にして
「できない」モードに
変わってしまいます。
できない、わからないから来てるのに
「なんで?」と思うのですが、
実は、本人はわかっていたり、
できたりします。
では、「なぜそんなことを言うのか?」というと、
*あとで「できなかった」というより、
はじめから「できない」と
いったほうが気持ちが楽だから。
*「できない」とさきに言うことで、
実はできたほうが良いから。
どっちにしても、「保身」です。
完璧な形をめざしているとも言えます。
その他の子供達は、
ほんとうに「わからない」時は
たいてい無言でいるか、
「どうして?」とか
「なんで?」と聞いてくれます。
自分にとって「保身」でも
その言葉はまわりに大きな影響力を持ちます。
もちろん、本人は周りに
あたえる影響など考えてもいません。
「できない」「わからない」という言葉が
さきにくると
これから考えようとする
みんなのやる気モードが
「できない」「わからない」モードに
変換してしまうのです。
そこで
ネガティブボックスを作りました。
「無理」
「できない」
「わからない」
「難しい」
取り組む前に声にしたら、
ネガティブボックスに1点が入ります。
何点かたまったら、
残って課題をこなすか、
宿題が増える。
でも、それを打ち消せる言葉があります。
「簡単そう!」
「余裕だね。」
「超簡単」
「すぐできるから」などなど。
こっちの言葉は
お教室の空気を軽くしてくれます。
こまっているお友達かいたら
誰かが助けてくれます。
「間違ってもいい」
「できない」と思ったり
声にだしたりする前に
とにかく取り組んでほしい。
「間違ってもいい」
間違えを恐れていたら、
なかなか前に進まないのです。
「間違ってもいい」と子供達にいうと
「え、まちがっていいの?」
とよく驚かれたり、
笑われたりします。
前提が「間違えないこと」ではなくて
「挑戦すること」であってほしいと思っています。
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