自分の中心に還る道〜インスピアノのプロセス〜
しばらくぶりで自分のやっていることを言語化してみようと思います。
こちらは以前書いた記事ですが、コロナ禍で活動が思うようにやれない葛藤の時期でもありました。
昨年一年間は、とにかく毎月11日に「11インスピアノの会」を開いて、「魂の解放」を意図して活動してまいりました。
ご縁のままにあちらこちらで自主企画で小さな集まりを開催させていただき、踊る方、歌う方、お花を生ける方、絵を描く方、タロットリーディング、氣功師、様々な方とのコラボレーションを通して、自分の成長とともにインスピアノの可能性を探っていくことになりました。
ジェットコースター、いや、龍の背中に乗っかっているようなそんな1年間でした。
昨年夏の終わりに左手の指をバス停でぶつけ、ただの突き指かと思いきや、なかなか治らないとという故障にみまわれました。ピアニストとしては大変なこと。ここが大きなターニングポイントで、これまでの道をあちらに行くかこちらに戻るかの選択を迫られました。
それまでの私はかなり調子に乗っていました。いろいろな意味で。
ある意識状態に自分を持っていくことで、どんなパラレルともつながりその音が出せる、サウンドレメディのように体の部位の痛みに効く音も出したり、未来の周波数にフォーカスしてこうありたいと望んだ世界を音で創ることができる!などと、思っていました。完璧に思い上がりの状態で、そんなとき親しくしていた方に紹介され、あるサロンのBGMを弾いてもらいたい、それをCDに、という話が来ました。そこのサロンからは多くの精神世界系で活躍する方が輩出され、とうとう、これから飛躍する、世界にまで!!みたいに、この先の未来を約束されたかのような事が舞い込みました。
バックスポンサーのお陰で、自分一人では借りられないような、アンティークのピアノのある素晴しい場所でお披露目コンサートも決まっていました。イベントにはプロデューサーさんがついて、すべて順調……のはずでしたが、心のどこかで何か釈然としない違和感のような引っかかりがありました。
それはなんだったのか…、今思うと自分の「もっと広めたい」の思いに乗って、社会に影響力を持ちたいというエゴが刺激されて、それを利用しようとした人たちに、いっとき囚われてしまったのだと思います。相手の期待にこたえなきゃと、頑張ってしまう癖もあり。そんなときに地に足付いてない状態だったのでしょうか、フラフラと自転車でバス停に突っ込み、指を怪我してしまいました。
こうなる前に分かりやすく指摘して教えてくれていた岩手の友がいました。いつも泊めてもらう民泊の音をお礼に弾きたくて。そうしたらば「エレインじゃなくて〈陽子〉の音を聴きたい」と。その時はよく分からなくて、でも陽子のすのままの音なんて、大したことないしなぁと駄目出ししてしまう自分がまだいました。けれど、恥ずかしながら陽子意識で弾いた音をいいじゃん!と言ってもらい。
この他「こっちじゃん!あなたの居場所は!」とハッとさせてくれた人たちも。
おかげで、その大きな仕事がたった一本のLINEメッセージで消え去ってしまったときも、冷静に受け止めることができ、安心感を得たのを覚えています。そんなときも一緒にいて自分事のように共感してくれた友も。
このような経験を通して、自分の道を歩むということを教えてくれたきっかけをくださった方を含め、すべてのご縁に深く感謝いたします。
「自分に還る」というテーマでその後はイベントをし、心と体にフォーカスする流れになりました。左指がなかなか治らないことに加え、肩も上がりにくくなり、2022年に入ってからはとにかく自分自身の心身の声に忠実に音にするということをする日々が続き、公式LINEでその音源を配ったりしていました。
「今日のインスピアノ」
エレインの活動を特別視していた時代は終わりを告げました。
ストリートピアノの活動を再開し、人前で自分自身がここにちゃんと居る状態で、インスピアノを弾くという経験や、自分の心の変化をそのまま音にするということを続けていたある時から、それに響きあう新しい出会いが起こっていました。
音から風景が浮かび、それを絵にする人が現れたのです。
慧雨陽子という名まえの通り、私は「ハイヤーセルフ、潜在意識、高次元の私」である「エレイン」と顕在意識の「ヨーコ」が一つに統合するというプロセスを歩んでいたのだと思います。ようやく人前で自分自身のその時のそのままの音を弾けるようになりました。一番初めのインスピアノを人前でひき始めた頃に戻ったかのようでした。
今までは恥ずかしくて、自分を人前でさらすことができず、封印していた私の本質、エグくて、激しい、力強いもの。その音を絵にしてもらったことでとてつもない変化が起きたのだと思います。自分を受け容れる、それだけのことなのですが、自分のメッセージピアノである、本質の曲は本当に恐ろしいまでに自分です。その絵が本来の私のエネルギーをチューニングしてくれました。まっすぐに中心に戻してくれました。
その音を先日初めてフリーセッションで多くの人の前で弾くことになりました。また別の時には、自分自身の内側から湧き上がる「本当の声」を響かせることになりました。
←これも獣の雄たけびに近く、時と場所を選びますが(^^ゞ
要は、もう自分を隠すことがない、そのままでも受け入れてもらえるんだという経験を経て、実感したのです。その方がエネルギーが自分の奥から力が湧いてくる、自家発電みたいだ!ということを。
誰かに合わせたり、すり寄ったりして、期待に応えるということで評価を得たり、自己肯定感を他人にもらおうとしたりはもうしません。これまでさんざんやってきたことだけど。
そんな自分の変化に伴い、個人セッションが毎回素晴しく、エレインさんがいい仕事をしてくれます笑
出逢う人出逢う人、これまでの自分は何か違う、もっともっと本当の自分を開きたいと思っている人が、見つけてくださるようになりました。
メッセージピアノ・・・その方の魂の本質の周波数を音と絵にすることで、より本質的な自分自身とチューニングしてイキイキとその人らしく生きてゆくためのお守りになるような活動をこれからもやっていきます。