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業態のブルーオーシャンを狙うコンサルはバカなので要注意

ビジネスをかじっていて大言壮語を発する馬鹿なコンサルは、やたらとブルーオーシャン戦略を狙いたがります。そして、ひたすらにニッチを否定しようとします。私も決して、ブルーオーシャン否定論者でもありませんし、ニッチ信奉者でもありません。正直言って、ブルーオーシャンやニッチという言葉の定義に興味がありません。ビジネスは儲かれば良いわけで、ブルーオーシャンだからやる、ニッチだからやらない、その逆も然り。どっちだろうとチャンスがあると思えばやればよいわけです。ただ、判断材料の一つとして、このビジネスはブルーオーシャンなのか、ニッチなのかと考えれば良いと思っています。

しかし、コンサルは大体、ブルーオーシャン派かニッチ派に分かれており、自分が携わっているビジネスが、ブルーオーシャンかニッチか定義付けたがったりしています。本当に暇ですよね。儲かるなら、ブルーオーシャンだろうとニッチだろうとどちらでも良いだろうに。

そうした私自身の立場を前提に、ブルーオーシャンかぶれのコンサルに騙されないようにポイントを書いていきます。

ブルーオーシャンって一言で言うと、ライバルがいない・少ない大きな市場のことを指します。反対がレッドオーシャン。ライバルが多く市場も小さくなっている。コンサルの方々は、当然ブルーオーシャンを狙うように指導したり、自分で実践してまた他の誰かにやらせたりするわけです。ブルーオーシャンと言っても内容はいろいろ分けることができ、業態、値段、ターゲット、地域、製品の素材などなど言い出したらキリがありません。

例えば、これまで10,000円でサービス提供されている業界で5,000円を展開したらブルーオーシャンになります。同じような考え方で、女性向けを男性向けにする、東京でやっていたものを大阪でやる、ざっくりでもいろいろ考えられます。このブルーオーシャンをどのように見つけるかがコンサルの力量です。例えば、同じ東京都内でもA駅では競合がたくさんだけど、お隣のB駅であれば競合が少なく且つ土地柄の事情があって参入も難しい、というのも立派なブルーオーシャンです。それを繰り返していけば、いずれビジネスも大きくなっていくのです。結構地道ですよね。

一方で、バカなコンサルはすぐに業態のブルーオーシャンを狙おうとします。この製品・サービスはまだ誰も扱っていないのでローンチすればすぐに客が来るはずだ、というある種の妄想に近い思い込み。今のご時世において、誰も扱ったことのない製品・サービスというのは売れないから誰もやってないわけなのです。例で出したブルーオーシャンの考え方は、既に売れているものを場所などを変えているだけ。とても手堅いですよね。ブルーオーシャン狂のコンサルはこういうものをニッチと呼んでバカにします。バカは自分だろうと。

もちろん、誰もやっていないものを扱って大成功する人もいますが、それは既にそういった素地がある業界・環境の中での新しいものだから、そもそもニーズがあるのです。

特に、日本にそうした習慣がないようなものを海外から導入して、ブルーオーシャンと言っているのは狂っているとしか思えません。もちろん、チャレンジするのは自由なので、本当に本当にスモールスタートさせて、数年様子を見るくらいがちょうど良いでしょう。言葉巧みに人に持ち掛けるようなことをしてはいけません。周りが迷惑するだけです。そういう意味で焦っているコンサルや、すぐにお金に変えようとしているコンサルがいれば、興味は持ったとしても近づかないよう距離を保つのが一番賢いやり方です。

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