伊藤潤二傑作集(1)富江・上『富江』(30p)

(つかみ)
主人公が富江の葬式に参列する。
クラスメイトが教室に集合する中、死んだはずの富江が現れる。
教師が富江を問いただすが、原因不明で死んでしまう。

(説明)
クラスメイトの山本が教師の死と富江とを結びつけ、不気味に思い始める。
クラスメイトから気味悪がられ、避けられた富江は橋から身を投げてしまう。飛び降りの現場を目撃した主人公と、気味が悪くなった山本は自首を決意する。

(問)
数日前、課外授業で富江のクラスはいなり山へと向かった。
そこである生徒の過失により、富江は崖から落下し命を落としてしまう。

(反応)
過失のある生徒は自首をしようとするのだが、富江との後ろめたい関係のあった担任の教師は富江の死を隠蔽することを考え、富江に対して良い印象をもっていなかったクラスメイトたちはそれに協力し、全員で共犯関係を作った。

(分岐)
バラバラにした富江の遺体はそれぞれクラスメイトたちが持ち帰り、誰にも見つからないように各自で隠蔽を図ることになった。

(行動)
主人公と山本は自首をするために走り出すが、自分たちの罪を明るみに出したくないクラスメイトたちは彼らを追いかけ、口を割らないようにしようと迫る。逃亡劇の末、現場に富江が現れ追跡者たちは逃げ出す。
主人公も必死に逃げ出すが、山本だけはその場に縫い合わせたように動けずにいた。

(答)
その後、現場では正気を失った山本だけが発見された。

(締め)
主人公は別の町へ移り住んだが、引っ越し先の町で、自分が捨てたはずの富江の身体の一部を入れていた包みを見つける。

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