見出し画像

20230819

202307XX
いやもう、過去の履歴を読めばいつか何て判る話なんですけどね。
まあ一応伏せて置こうかなって無駄な努力を…。
ええ、無意味に。

実家に帰って来たのは、片親が亡くなったから。
もう片親を、一人で生活させるのが怖かったから。
当時の二年前ほど、片親はすっころんで三か所骨折した(当時は二か所だったのだが、畳みに布団を敷いていたのでトイレに行こうとしたら、更にすっころんで骨折の個所増えた)
その翌年、歩いていたらすっころんで大腿骨骨折で入院した。
怪我の手術で二か月入院し、三か月めいっぱいかけてリハビリ入院をしていた。その年、どちらの片親も初めて正月を一人で過ごした。

そうして、家に残っていた片親は、入院していた片親が退院直前に腹が痛いと言った。
腹が痛いのであれば、散々っぱら言っていた様に病院に行け。診て貰えと言った…後で発覚したら、仕事を辞めてからお友達になった人達にも言われて、ようやく重い腰を上げたそうな…いつも、遅いんだ。

発覚したのは、癌だった。
しかも、ステージ4後期の末期。
最初は胃がんだったのかも知れないが、転移していて後が無いと言われた。
闘病したのは、そう長い時間では無かった。僕が駅のエスカレーターで頭から落ちて手術をされ、女医さんに「何針くらい縫いました?」と聞いたら「いっぱい(にこ)」と言われて帰宅し、何日もしないで実家に帰って。
僕が自宅(当時は一人暮らしでした)に行きがてら抜糸してもらう日でした。
予約票を家に置いてきてしまったから、早めに実家を出なくちゃ…そう思った矢先に、死亡した。
僕は、これから会社からお金を出して貰う手続きが初めてだからアレコレしなくちゃならない状態だった(なお、一日も入院しなかったので保険は降りなかった。ちっ)
入院していた片親は退院して、確か7か月ほどたっていた気がした。

退院した方の片親は、一度も一人暮らしなどした事が無かった。
しかも要介護1の認定を受けていたので、一人で生活をさせるのは危険だと僕が一人で勝手に判断した…まあ、一人で生きていけると主張されたら別だったけど、もしかしたら寂しかったから否定しなかったのかもしれない。

その、3年後。
初めて、この家で一人で眠り一人で目覚める。
だけど残念ながら、これは遠いのか近いのか不明な未来に、必ず起きる出来事だ。考えると悲しくなって涙が出そうになるが、下戸なので酒呑んで憂さを晴らすとか言う事が出来なくて余計に悲しい。食べた所で腹いっぱいになって胃袋がはちきれそうに痛くなるだけなのだから。
呑める人は羨ましい…呑んだ所で問題が解決するわけではないのだが…。

目が覚めて、でも目覚めは悪く無かった。朝ごはんにシリアルを食べる程度には己は頑丈だ。小学生の時にしていた覚悟は、今の所に置いては役に立っている。でも、本番で役に立つ保証はないけど。

調べて置いたので、病院へ向かう。
車いすに乗っていた片親は、痛みで辛そうだった。泣きたくても一か月は泣くことが許されない…だって傷口に塩水練り込む事だから(そりゃ痛いわ)
顔すら洗えない、傷口に水を入れてはいけないから。ただし、目やには生じやすくなるそうだ…風呂もまともに一か月は入れない…シャワーはOKだけど。

バスに乗る。
乗り物酔いが激しいので、バスは好きではない。でも、自転車で行くわけにはいかない。帰りはケガ人が一人増えるのだから。
分かれ道のバス停で、降りる。
調べていた所、分かれ道の奥の方のバス停の方が病院には近いそうだが…正直、道を間違えずに行ける気がしない…昨日のタクシー二往復で自宅までのおおよその道路は記憶したのが唯一の収穫だ。それさえ無かったら5K弱が無駄になる所だった…危険すぎる。
しかし、途中下車して広い大通りをてくてく歩くと…。
なんと220円で病院まで行けるのだ。すごい格差!

辿り着いた病院で、もう親は支度していた。
さらりと眼帯は外していた…あれ、ちゅう(武力介入)
こほん、もう痛くないと言うので帰宅しようと言う話になる。支払いをするにあたって、最近はメカニカルでデジタルでおおっとカード支払いが出来るなら差っ引くからこっちで支払うよと名乗り出る…これがまた、実に後で面倒な事になるのだが割愛。

わー、滅茶苦茶長いレシート出たー(棒)

これも人生の体験を積み重ねるつもりで、ふむふむと記憶に蓄積。
次回はもうちょっと戸惑わずに行こう。
病院に敷地内に入って来るバスで、最寄りの駅まで行く奴が目の前で来たので飛び乗る…こっちのバスは自宅方面のバスとは違うんだなと…いや、差別はしませんよ。だってこのバスのるの初めてだから知らないもの、都内と県を走るバスの違いなんて知りませんよーと言う事で、駅まで辿り着く。
あーなるほど、本当に駅まで行くと乗れるのかと認識。
うちからこの駅まで行くバスって、手前の大通りで降りるのが最適と言われてるからな…ロータリーがちまっこいから仕方ないのだろう。そう言う事にしておこう、大体間違ってない(筈)

お昼には早いし、お互い朝ごはんは食べて来たのだが、どうせだから何か食べようと定食屋さんへGO。可愛らしさとは無縁で良いんですよ。
ついでに、豆腐屋さんでタイムセールの買い物したいと言い出す親…まあいいけど。豆腐屋さん、ほとんどお客居ないし…狭いけどな! 相変わらずタケノコの煮つけとか売ってて意味不明。
お土産も出来た事だし、そのまま自宅行きのバスに乗り帰宅。

速攻で着替えを出せぇっ! と言い、己も服を脱ぎ、洗濯機を回す…一晩程度で、しかもパジャマは有料レンタルしたのだから下着程度しか替えてはいないが、着ている服も脱げと脅し…いや、申し上げて洗濯機を回す。ついでに、前日までに溜まっていた洗濯物も回す。回す。回す。
手術を昨日したばかりで、まだそこそこ痛みがあると言うので寝る事をおススメする…が、洗濯物を干した後の僕はその辺りの事情を全く知らない。
何故なら…。

起こされるまで床で気絶してました。
お夕飯作らせて悪かったなあ…とかとか。

これで、最初の手術は終わった。のだけど…。
最近、己の人生ってうっかりさんが多い気がするなあと思ったのは翌週の話。(続く)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?