また学校に行かなかった

木曜は必修科目のスクーリングに間に合う最後のチャンスだった。前日はバイトを夜までにし、睡眠を充分に取って朝から出かけられるよう計画していたのだがバイトから帰るなり上着のまま椅子の上で丸くなって眠り、起きたら0時過ぎだった。そこからは眠らなければという意識との闘いが始まる。眠剤か酒の二択で誤って酒をとってしまい酔ってスプラトゥーンをし案の定眠れず、焦って酒を増やし心臓の鼓動に怯えながら寝た。その時すでに朝になっていたが、この夜を終えるには横になるしかないと思ったのだ。
翌日は何度目かのアラームで起きたがどう頑張っても間に合わない時間だったので布団に戻った。昼過ぎに学校に電話をして必修科目の教員に繋いで貰い、単位乞いをしたがルールなので仕方ありませんと言われそこから一歩も退かず、こちらが渋々引き下がる事となった。以前、別の科目で俺の事をよく知っている教員が出席は足りないもののレポートの成績などを考慮して単位をくれた事があったのでもしかしたらと駄目元で電話をかけたが、こちらの教員とは信頼を築けていないどころか疎ましく思われていたのかもしれない。何にせよ黙って布団の上に居るよりは有意義な時間だったろうと思った。
今思うと0時過ぎに椅子の上で起きた時点でそこから無理に睡眠を取らずにシャワーだけ浴びて始発電車に乗ってしまえば全てうまく行ったのに。追い詰められるとすぐに酒を飲んでしまう。

その日は学校に行くつもりが一日暇になったので泥のように眠った。夜に起き出して小説を読んだ。一冊読み終えた時には金曜の朝4時になっていた。

金曜はAmazonで買ったものを返品する予定で、短時間睡眠と起床を繰り返しつつ集荷を待っていた。返品するものは約一ヶ月前に買ったがそのままで放置されていて、もうこれ一生このまま組み立てないだろうなと思ってしまった本棚。この部屋に居る限りは本棚の無い生活を続けようと思う。引っ越し後はつんどくボックスといういい本棚を買う予定。

今は洗濯をしていて終わったら干さなくてはと思っている。水が流れる音は人の話し声に似ていて、洗濯機の音がうるさすぎると廊下でアパートの人達が噂話しているのではないかという妄想にいつも取り憑かれている。今より少し広い、ユニットバスが無い部屋に引っ越したい。ドラム式洗濯機が欲しい。

25歳までには高校を卒業したい。高卒認定試験を受けたり受けなかったりしているのだが、次の高認は特に勉強を頑張って絶対に受からなくてはいけない。高校を卒業した先に何かあるわけでもないが、人生から締切を一つなくしたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?