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【サッカー】フィルミーノ今季限りでリバプール退団報道

3月3日、Bobbyの愛称でリバプールサポーターから親しまれるロベルト・フィルミーノが今季限りで満了となる現行契約の延長を行わずに来夏にフリーで退団する意思をユルゲン・クロップへ直接伝えたと報じられた。

2015年にホッフェンハイムからリバプールへ加入してから8年間在籍したことになる。加入当初はロジャーズ体制だったのだからそう考えるととても長い。

2015-16シーズン途中からクロップが監督へ就任している。クロップは典型的な9番タイプのベンテケではなくフィルミーノを重用にするようになった印象はあるし、奇しくもクロップが望む人材であったのは想像に容易いので運命的な出会いだったと言えるかもしれない。

前線からの積極的かつ戦術理解の高いプレッシング。高いボールコントロール技術やゲームの組み立てに顔を出す"偽9番"として独特な存在だった。近年リバプールの成功を支えたフロントスリーのうち替えが効かないという意味では1番はフィルミーノだと感じる。

2022-23開幕前にフロントスリーの一角サディオ・マネがクラブを去った。来季はフィルミーノ。モハメド・サラーは契約更新を行ったが、このフロントスリーが解体されるのはなかなかエモーショナルな思いになる。

フィルミーノに提示された条件は単年更新だったと思われ、前線に新戦力が補強された現状からしても魅力あるオファーだったとは思えない。しかし、フィルミーノは契約延長交渉の結果を出すまで他クラブとの交渉は代理人に一切禁じていたという報道もあるほど、この契約延長交渉プロセスにおいてプロフェッショナルに振る舞ってくれ、リバプールを愛し、敬意を表してくれていた。

あのニコッとする笑顔のときに見える白い歯をリバプールで見られるのが今季限りと思うと本当に寂しい思いになる。

ただ、いわゆる円満退団となったのはフィルミーノのおかげでもあるが喜ばしいことだ。新天地でももちろん個人的に応援する。

この報道が出た直後からTwitterのタイムラインではフィルミーノのプレー集や人格が垣間見えるエピソードが溢れ、サポーターたちは別れを惜しんでいた。本当に愛された選手なんだと思う。プレースタイルにも遊び心があり、そういう面でもファンは多いんじゃないだろうか。

速報程度で書くつもりが走り書きで量が多くなってしまった。

アーセナルのDF陣をきりきり舞いにさせてしまったゴールは個人的にとても印象に残っている。

あと、日本人としてはこれも嬉しかったし、人格が滲み出ているシーン。南野へバースデイゴールのお膳立てをしてくれた後に「背中、乗れよ」と南野を乗せてゴールセレブレーションを行った試合。これも良かった。

フィルミーノの思い出を語るnoteをまた書きたくなるかもしれない。
とにかく、素敵な8年間をありがとう。フィルミーノを笑顔で送り出せるよう、1つでも上の順位で今季を終えてもらいたいところだ。

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