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Cyst

1961年×月×日。
本日、めでたく定年退職になる看護師のパトリシア。
ようやく、この整形外科病院の横暴な医師、Dr. ガイからこき使われる日々にサヨナラできるかと思うとパトリシアの気持ちも軽くなった。

最後の一日だというのに、Dr. ガイは相変わらず、患者を乱暴に扱いそのフォローにパトリシアはへとへとになっていた・・・

さらに、医療器具メーカーの男が、このDr. ガイに新しい医療器具を紹介しに来たのだが。

この新しい医療器具、皮膚の下にある嚢胞をレザーをあてると嚢胞が消えるというのだが、まだ実験段階。
今の病院では使える確証はない代物なのだが、こともあろうかDr. ガイは医療器具メーカーの男を使って実験してしまった。

びっくりしたパトリシアは実験を中断させようとするが、実験中に医療器具メーカー男の背中の嚢胞が肥大したのち、嚢胞から謎の生物が爆誕!!

嚢胞から産まれた嚢胞マン!

Dr. ガイが病院のセキュリティシステムを発動したせいで外に出られなくなったパトリシアと病院の職員達。

急速に成長する嚢胞マンは次々と職員達を襲い、さらに、いらんことばかりするキチ医者・Dr. ガイ!
パトリシアの定年退職最後の生死を掛けた長い1日が今はじまる!

だって、可愛いい声で鳴くんだよ?

吹き出物の中の老廃物が出てくる『ニュル動画』大好な良い子のみんなー!あつまれぇー!!
はい、『ニュル動画』が三度のメーシーより大好きなワタクシにはタマランチンな作品キタワァ。

科学のチカラで爆誕したモンスターが、病院に閉じ込められた人々を襲う、人々逃げる、モンスターを退治する。これしかないシンプルかつ、向上心あんまないストーリーです。
だが、それがイイ。
医者はキチなガイでいい、化け物はデカいイカ型がいい。女は年取った人がいい、人はいっぱい死んだほうがいいー!!(絶対にだ!)

そんなんでシンプルな内容なんで69分という短い尺なんですが、30分に感じるくらいテンポよく進んで行きます。

嚢胞から産まれた、嚢胞の怪物だもんで、最初から最後まで嚢胞が潰れて中身の老廃物(ニュルニュルタイプではないのが残念だが)がビャービャー飛び出す至福の時間を味わえます。
しかも、若いカワイイ看護師ではなく、定年退職間際の熟女看護師。
若い看護師が嚢胞の白濁の老廃物でビシャビシャになるような、そんな二束三文な安いお色気なんかいらんよな、もう飽き飽きだよな?(なっ!)
コチラの作品では、白濁の老廃物を顔面にぶっかけられた熟女が、ビシャビシャになるだよ(嗚呼)この背徳感よ。

そして作品をいらん事して盛り上げるのが、ガイなキチDr. ガイ(キチ『ガイ』なだけにね)。
ホラー映画にはまともな医者は出てこないのはお約束ですが、このDr. ガイも漏れなくまともじゃなくて、吹き出物は必ず潰す的な思考のメンタルヤバ目。
そんなDr. ガイと正義感強いパトリシアとのやり取りも面白かったね。

嚢胞マンが医療器具メーカーの男の嚢胞から爆誕するシーンですが、実験に立ち会った人々がピタゴラスイッ死するシーンは今年の『死に様ベスト10』にエントリー確実ですわ。

この嚢胞マンですがドンドン成長していき、最終形態は巨大なイカ型のモンスターになり人々を襲うんですが・・・可愛ちぃ♥
なんとも言えない鳴き声で鳴くのがまた可愛いノダヨ。

69分という微妙な尺なんで、日本でソフトスルーするかどうか自信がないですが、水面下に潜んでる(皮膚の下の嚢胞のように)ニュル、吹き出物描写が好きな層の期待に応える優しさのあるメーカーさん・・・どうにかしてほしいね。

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