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【ヒト・モノ・カネ】次の時代の経営資源はどう変化していくのか #2

前回は、経営においてヒト・モノ・カネという経営資源は物質的資源であって、最大化することを暗黙の前提においている。そして、現代においてはこれらの経営資源を多く保有しなくても、新たな経営資源で補完することができるのでは?ということを話しました。

今回は、じゃあその新たな経営資源ってなんなのか?ということを話します。

前回に引き続き、予防線を張らせてください。

これから述べる論考は、あくまで個人的な考えで、理論として完成されてもいない、いわばまだ妄想の段階です。学術的な裏付けはおろか、十分な検証もしていません。ただの思いつきと言われても文句は言えないです。未熟な内容ということを承知した上で読んでください。

お前だれやねん?って思った方は前回をお読みいただくか、次の超ショート自己紹介を読んでください。

長野県松本市で、henca合同会社という中小企業向けの経営コンサルティングの会社をひとりで経営してます。どんなことやってくれるの?って興味を持った方は弊社Webサイトをご覧ください。

ツナガリ・シクミ・シンヨウが新たな経営資源ではないか

はい、やっと本題です。

お待たせしたのでいきなり結論です。

どんな経営資源があれば、物質的資源を最大化しなくても補完することができるのか。それは、ツナガリ・シクミ・シンヨウです。

  • ヒトは最大化しなくても、ツナガリで補完できる

  • モノは最大化しなくても、シクミで補完できる

  • カネは最大化しなくても、シンヨウで補完できる

ツナガリ

経営資源におけるヒトは、なにも断りがなければ基本的には雇用している従業員のことです。

法律的、税務的、実態として、、、と様々な解釈によって微妙に違うでしょうが、ここでは大雑把に、会社の指揮命令に従うスタッフとしましょう。いわゆる会社員です。

それを補完する新たな経営資源であるツナガリは、外部を含めた人材のネットワークだと考えています。

具体的にはフリーランスやパラレルワーカーなどの活用です。新しい働き方としてずいぶん増えてきました感じですが、活用されている領域はまだまだ限定的です。

特に人材の流動性が低く硬直的な日本の経営においては、ヒトの再配置が難しく、また生産人口が急速に減っていくなか新規採用も厳しい時代です。

その対応策としてのツナガリの重要性はある程度、説得力を持つのではないでしょうか。

シクミ

次は経営資源におけるモノに対応する新たな経営資源、シクミです。

モノは資源としてわかりやすいですね。原材料から製造機械、それらを動かすエネルギーなど、物質的資源の代表格でしょう。

これを大量に所有することで大量生産を可能にし、競合優位性を生み出し、販売機会を逃さず売上に繋げられます。

二次産業から三次産業への転換により、経営資源の分配としてはモノからヒトへ比重が移っている業界も多いですが、世界的に見るとまだまだ中心的な位置を占める重要な経営資源でしょう。

しかし、市場における顧客価値がモノからコトへ移っている現代、未来の価値観はどう変わっていくでしょうか?

それに対する新たな経営資源がシクミではないかと考えています。

現在の経営資源の一つ、知的財産が近いですが、それをもう少し拡大したものとして考えて良いと思います。

シンヨウ

最後に経営資源におけるカネに対する新たな経営資源、シンヨウです。信用です。

経営におけるカネは血液と喩えられるほど企業の存続に必要不可欠なものです。特に中小企業が明日生き残っていけるかは、カネ、つまり資金繰りが常に頭から離れない重要なファクターです。

ヒトやモノは現物のカネでしか調達できないと思われている経営者は多いと思います。

では新たな経営資源としたシンヨウは、その悩みを解決するのでしょうか?

実はこのシンヨウ、現代の企業経営でもすでに浸透しています。

信用経済という言葉、聞いたことあるでしょうか。身近な例で言うとクレジットカードがそうですね。掛けでの売り買いもそうです。スタートアップが、企業価値だけで純資産の何十倍もの資金調達をしているのもそうです。

物質的資源を補完する新たな無形資源、ツナガリ・シクミ・シンヨウ

ヒト・モノ・カネの最大化に向かっていた経営資源の考え方に対し、現代にフィットした新たな経営資源として、ツナガリ・シクミ・シンヨウがあるのではないかと述べました。

この関係性は言い方を変えると、3つの物質的資源それぞれに対応する無形資源とも言えそうです。

いったん結論としては以上なのですが、次回は経営資源としての情報をどう考えるかという論考を扱って、その後はツナガリ・シクミ・シンヨウについて深ぼっていきたいと思います。

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