【ヒト・モノ・カネ】次の時代の経営資源はどう変化していくのか #1
「ヒト」「モノ」「カネ」、会社経営に必須の資源としてあまりにも有名ですね。
この3つに「情報」が追加された説明もよく見かけます。
当たり前のように扱われているこれらの経営資源は、果たして現代や未来においても有効なのか。
いやちょっと違う、フィットしない時代になってきているんじゃないかと、本質的なところから考えてみたいと思い、初めてnoteの記事を書くことにしました。
これから述べる論考は、あくまで個人的な考えで、理論として完成されてもいない、いわばまだ妄想の段階です。学術的な裏付けはおろか、十分な検証もしていません。ただの思いつきと言われても文句は言えないです。未熟な内容ということを承知した上で読んでください。
そして、長くなりそうな気がするので数回に分けて書いていきたいと思います。今回は、1/n 回の記事ということになります。
お前だれやねん
で、えらそうに言ってるお前、誰やねん。って思いますよね。詳しいプロフィールは、また別の投稿にするとして簡単に自己紹介します。
長野県松本市で、henca合同会社という中小企業向けの経営コンサルティングの会社を経営してます。スタッフがいない一人社長で、2022年創業のまだ1期を終えたばかりの駆け出しの会社です。
それまでは20年間、従業員が国内1万人以上いる大手製造業のインハウスデザイナーとして数々の新製品を世に送り出してきました。
現在は、中小企業診断士として経営者の抱える多様な経営課題を、長年のデザイナー経験からクリエイティブな発想で解決していくことを強みにしています。
デザインの対象を企業経営にまで拡げ、あらゆる企業活動をデザインで解決していくホリスティックデザイン経営を標榜しています。
中小企業が生き残り、成長していくために欠かせない変革、そして経営者が抱く変えたい想いを叶えるために、僕自身も経営者として四苦八苦、もがきながら活動しております。
ヒト・モノ・カネって物質的資源が前提になってる
さて、そんな僕がヒト・モノ・カネという3つの経営資源に疑問を持つきっかけになったのが、大企業の会社員を辞め、一人で会社を経営するようになったことです。
正確には会社を辞めようかな、辞めてもなんとかなるんじゃないか、いやむしろ辞めた方がいいんじゃないか。と思い始めた時です。
製造業にいましたのでそれを例にすると、製造業はモノを作って売るシンプルなビジネスです。
モノを作るためにはヒトを集めなければいけない。ヒトを集めるためにはカネがいる。そのためのカネはモノを売って得る。このような連鎖で成り立っています。
僕が入社した時は、上場直前で既に大きな組織でした。
たくさんのヒトを雇うにはたくさんのカネがいる。
たくさんのカネをまとめて得るにはたくさんのモノを一気に売らなければいけない。
たくさんのモノを一気に作るには、モノを短時間に大量に作るためのモノ、つまり製造機械が必要で、それはとても高価なモノです。
もちろんモノを作るために必要な原材料も大量に必要で、それらを設置するスペース、つまり大きな工場も必要で・・・・・。
そして、一気に売るにはたくさんのヒトや流通網が必要です。そのためには、もっとたくさんのカネが必要で・・・・・。
製造業は比較的わかりやすいのですが、これはどの産業でも基本的には同じです。
企業活動を継続するためには、ヒト・モノ・カネの経営資源を所有する必要があり、他所よりも経営資源を多く集め、無駄なく使い切った方が勝ちます。
ここで前提となっているのは、有形の物質的な経営資源を指している点です。
企業活動の形や産業ごとに違いはあれど、物質的資源の最大化はすべての企業における暗黙の目的となっているはずです。
会社員を辞めて独立を考えた時に、例えば一人で製造業を始めるとしたら、今ならどんな手段を取るだろうか?という問いが浮かびました。
ヒトを集めるにも必ずしも雇用はしなくても良いかもしれません。
製造機械に直接投資しなくてもモノは作れるかもしれません。
カネも最低限は必要でしょうが、まとまったカネは必要ないかもしれません。
現代であれば、こういった物質的資源を多く所有しなくても、新たな経営資源で補完することで同様な規模のビジネスができるかもなと直観したのです。
じゃあ、新たな経営資源ってなんなのか?それは次回以降、詳しく書きたいと思います。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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次の投稿まで楽しみに待っていてください。
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