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なんだよ、これ「サッカー」なのかよ。

Hola! こんにちは!☂️ En Japón, esta lloviendo ですね🍬

最近、noteが、日本語で書く日記のように感じてきました。

それもありでしょう。

後輩から、前十字靭帯の損傷をしたとの連絡を受けました。

「え?本当?」


「うん、だいぶ前にね。萌さんは全然、人のインスタグラム見てないでしょ」



確かに!!!!!!

なかなか、チェックしていませんでした。これからは気をつけます。

上村さん、すみませんね。笑


 アウトプットとインプットを同時並行しなさいと

後輩からご指摘をいただきました。

それでは、スペインで感じたことをアウトプットしていきます!!!!!()






こちらの記事にも書いてありますが、2/27(月)に日本を飛び立ち、

バレンシアへ到着しました。

「練習参加の開始日程は3/6からか13から未定だから、いつでも行けるようにしていこう」

そう話し合って

バレンシアに1〜2週間滞在しました。

1週間になるのか、2週間になるのかはその場でしかわからなかったため、

どうやって生活するのかは、その場で臨機応変に動くことが求められました。

自分でホテルを予約して、バレンシアの中でも移動を繰り返したり、

24時間の中で、何にどのような時間を費やすのか。

「トライアウト先で最高のコンディションでいるために」

自分vs自分が始まるのです。

自分を律し続ける。

ただ決まっていたことは、観光ビザの期限が5/28までということ。

どんな状況であれ、その日までには日本に帰らなければならなかったのです。

この日までに、「契約」の話を持ってこれなかったら

2023シーズンは難しいかな。

それだけは決まっていて、異国に地に足を踏み入れました。






こんにちは。バスク地方


あ、基本的にわたしの体験談は包み隠さず全部話します。

恥じることもないし、綺麗な話ばっか書いてしまって、

いざ「萌さんに影響されて海外行きました!」なんてことがあったりしたら、

なんか、申し訳ないなって。自分自身も「すごい!海外かっこいい!」

が台頭しすぎてしまっていたなと反省すべき点があるからです。

だから、自分がリアルに感じたことを、私の言葉で綴る必要があるのではないかなと。

情報が多いに越したことはないし、同じ景色をその場でみせるとこはできないから。

私の発信をどのように捉えたかは、読み手次第。




バレンシア→ビルバオ(1泊)→エイバル(1泊)→エイバル練習参加(10日間)→ビルバオ(4泊)次の街へ移動

流れはこんな感じです。

バスク地方に初めて到着しました。

「うわ!本当に雨降ってるやん。。。」


これが第一印象。
スペインの北部はよく雨がふると言われています。


空港から、ホテルまでのシャトルバスは運転手さんと2人きりでした。


「Mira!(見て!)」



指が差した先には、牛やら羊だらけでした。



「待って、ここはサファリパークなの?」


これからどんどん緑が広がる、、、、




練習参加を経て


①絶対に受かったと思った

②なぜなら、普通にできるから、通用するから

③だけど、フィットはしていなかった

④そしたら、「もう練習参加は終わりでいいよ」って言われた。


ものすごく、ものすごく、割愛しました。


もうこれに関しては、何から書けばいいか分かりません。

ただ、ずっと心にある違和感があって、ほのか(エイバルの米井さん)

にぶちまけていたと思います。





「ねえ、なんでこんな後ろから蹴るの??」



みなさんは、スペインサッカーといったら何を思い浮かべますか?

日本代表が戦った時に繰り広げられたポゼッションサッカーですか?

バルセロナのような、美しいサッカーですか?


私はそれです(それでした)!!!!!!!!

スペインと言ったらそれでしょ!

ってやつ。


あとは、すごく切替えの速いサッカー。攻撃と守備の繋ぎ目のない瞬間。

相手が「奪った!よし、攻撃だ」と思った瞬間には、食われ始めている守備力。
(スペインではtras perída と言います)

綴りがあっているのかは知らんけど。笑

tras は切り替え、perídaは失うとかそんなイメージ。

だから、失った瞬間の切り替えってイメージかな。それが尋常じゃないスピード

っていうのが

私のイメージ内スペインサッカー。

もちろん、守備の面はイメージ通りだった。


だけど、すごいの。笑



「待て待て待て待て。」

「そこから蹴り込むの??」


「3秒前まで、自陣にボールあったよね??」


「いつ、地面にボール着くん??」


「これ、誰が落ち着かせるの?めっちゃ監督叫んでるし」


唖然。


プレーしていても、

(ラッキー!はい!間つけてくれたら相手ひきだせるよ)

わたし「Dame!(ちょうだい!)」


頭上、どーーーーーん。ハイプレス!!2nd回収!!!押し込め!!


「ええええええええ〜」


じゃあ、あんなに紅白戦でビルドアップの立ち位置とって

間除いて、リズム作る「型」は必要ないわけ???



今まで、そうやって

サッカーを教わってきたし、

それで勝つ経験を積んできたからこそ


戸惑いを隠しきれない10日間でした。


「これって、面白いん??」

って自分に問いかける自分もいるし、

「これが私の求めていたスペインサッカーだったん?」


私が学生時代の時、相手チームのスカウティングしてきた

相手のサッカーを、自分自身がやるとなったとき

心がざわついた。

そして、自分からの悪魔の囁き

「それなら日本でやれば良かったんじゃない?」

思いたくなくても、勝手に比較してしまう自分。

「ア女の方が」

「WEリーグの方が」

「なでしこリーグの方が」

日本の選択肢をありがたくお断りさせていただいての


「はじめまして、理想と違うスペインサッカーさん。」

だったから。


もう、脳内と心の中がごちゃごちゃ。


それでもトライアウト先

評価は「なし」

次ところに行ってください。





試合を見ていても腑に落ちない。


「なんで?」


ちょっとしたプライドだってあった。


私はそれなりにサッカーを知っているし、


理解力、応用力はある方だ。


なにより、プロ意識だって高いぞ。


こっちは、本氣で来てるんだから。


けど、現実とのギャップ。





そんなときに、
「男子4部の試合があんねん。バスクダービーだから良かったら観にきてくれへん?」

そのようなお話をいただき、


有り難く試合に招待してもらった。



男子の試合を見るのは、バレンシアで練習参加させてもらった男子高校生ぶりだったし、


やっぱりを観るのも好きだから、


観させてもらった。



見えるかな?奥に立って観てるの
全員子供たちなんだよね。








グラウンドは、街中にあるポツンとした人工芝のグラウンド。


観客席は段々になってあった。


しれっと、座ってみた。



300人くらいいたのかな?



ほぼ全員ユニフォーム着てる。


うるさいくらいの応援。



なんか楽器もあるし。



老若男女のサポーター、


柵から乗り出して観てる子供たち。



家の窓から身を乗りだしながら観る住人。


聞こえてくる音が、

声援なのか、ブーイングなのか分からない。


色々狂ってる人が全方位に見える。



とりあえず、声なんて聞こえない。




初めて観た景色だった。



サッカーを上から観たのと訳が違う。



いままで、私は何を観てきたのか。




櫓の上からの試合、


7メートルのビデオで撮った試合、



2022シーズンのインカレの決勝、



しれっといったWEリーグの試合。



全て、ピッチの声が聞こえてくる試合だった。





ペナルティエリアでファールを犯した選手がいた。



子供たちが一斉に走り始めた。


感性が湧く。



隣のおじいちゃんはバスク語で


何か叫び散らしてる。


PKのゴール裏は、


子供達で覆い尽くされた。

(ホームなんですけどね?)



しっかり、決め切ったとき。



大歓声が上がる。



なんだこの人たち。


わたしは耳が痛いし、



鳥肌がとまらない。




それでも、試合内容は
自分の思うスペインサッカーじゃない。


互いに展開が早すぎるし、

アウェイチームなんて、

どんなに押し込まれても


背後1発、カウンターとセットプレーで2-0にしていた。



多彩なロングボールとセカンド回収を徹底。


「え〜」って思ってるのは、

自分だけだったと思う。


だって周りには、
どの世代の人たちも目を輝やかせて


叫び散らかして


伝統バスクサッカーを体現している。



おじいちゃん、おばあちゃんたちも


現役のとき同じサッカーを経験して


お母さん、お父さんの世代も


同じサッカーを体現した。


そして現在進行形でもそのサッカーが行われ、


そのサッカーに対して目を輝かせる


子供達がいる。



これが、伝統の本質か。


試合が終わり、

(最後までハラハラの展開でした)


会場はお祭り騒ぎでした。






「試合、どーやった??」


いつもならペラペラと出てくる日本語でさえ、


喉の奥に詰まる。



「今まで、プレーしてきたもの、観てきたものがサッカーだったのか分からなくなっちゃいました。」



そう答えたと思う。




「そっかー。」



「でも、わたしの中にある固執したサッカーをぶち壊してくれたのは、バスクのおかげです。ここに来て、エイバルに入れなくて、この試合を観れて良かったです。」



そう、最後に伝えた。






次の日、公園に行くと、


サッカーをする少年少女がいる。



脇でボールを触ってると


「君を入れたら4対4になる。やる?やらない?」


そう聞かれる。





別の広場でボールを触ると、


いきなり、



「名前はなに?」
「どこの選手?」
「何歳?」
「ポジションは?」
「お兄ちゃんサッカー選手なの?」
「名前は?」
「お姉ちゃんの職業は?」

うるさいくらいに質問攻めされて、



1対3、5点先取

という完全不利な戦いが始まる。笑



バッグや帽子、上着、本


あらゆるものでコートを作り、



名前も知らない子供たちとサッカーをした。





しっかり、ちびっこでもエイバル、ビルバオの服着てんのよ。笑






知らないおっちゃんは、
「有望だ!早くエイバルで観たいよ!」

と言うし、


この街はサッカーで愛おしいくらい狂ってる。


いや、きっとこの国がそうなんだろうな。



サラゴサに行っても、同じ状況だったし。笑





日本のWEリーグは、どうしたらクラシコのように7万人、8万人と入るようになるのか。




CLやクラシコのチケット完売枚数を見て、

それを、机の上で真面目に討論することが



合ってるのかなって思ってしまった。



きっと、大切なことなんだけど、



10万キロ離れた土地の人類は




少なからず、机の上で議論はしないと思う。



今の私にできることは



観た現実を言葉にすることだから、



改善策の提示、新提案などはできません。

ごめんなさい。



ただ、前述したように、

スペインにおいてサッカーは学問の領域であり、


血にはサッカーが流れている。




「最後は気持ちだよ!!!!戦え!」


そう言われても、どこかで


「最後は気持ちってなに?全部そこに片付けんのやめろよ」

って思っていたり、


「お前らは最後気持ちで負けたんだ」


なんだその、計り知れない謎理論。



今まで経験してきたことも、ちっぽけに思えて、



「あー、情熱と気持ちって違うよなあ。」


そう思いながら、バスク地方を後にしました。




今回はとっっっっても長かったです。


いつもの2倍以上の文字数でした。



自己満の気持ちもあるけど、バスクで感じたことをアウトプットしたいと思い、書きました。



最後まで読んでいただきありがとうございました!















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