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どうせなら「親切」を選ぶと世界がキラキラする

たぶん今生の人生も折り返し点に近づいて来たからだろうと思うのですが、人と関わる際に、「どうしようかな」と何かの選択に迷ったら、自分が得するより相手への「親切」になる方を選ぶようになりました。

その方が気分がいいし、巡り巡って、生活がスムーズに動いていくのです。変な例えですが、それは、お料理の下ごしらえに似ています。人生も、先にちょっと手間をかけた方が運が巡るというか、結果や着地がいいように思うのです。

「親切」と言ったって、そんな大仰なことではないのです。お相手が「親切にされた」と感じているかどうかもわからない、自己満足レベルの「親切」です。それでも「ありがとう」や笑顔が返ってくる確率は、フワッと「親切」を魔法のように、かけた時の方が上がるのです。

自己満足でも、ほんの少しでも、争いより平和の側に立っているようで居心地がいい。

「どうせなら親切」とは、例えば昨日の話ですが……

年末に春物のコートの取り置きを、あるアパレルブランドに頼みました。
私が
「5日にピラティスのレッスンでそちらの方へ行くので、その帰りに寄れます」
と言うと、いつも担当してくれる女性が
「申し訳ありません。私が5日にお休みをいただいてまして。他の日はお忙しいですか? 4日ならおります。お忙しいですよね…… お会いしたいけど」
とおっしゃいます。
「そうですかぁ……4日、まぁ、来れるかなぁ」
とわたしがスケジュールを確認しながらお返事すると、
「でも、無理はしないでください。5日は店長がおりますので(店長さんとも仲良しです)」
と言ってくださいました。
「じゃあ、4日に来れそうだったら来ますね。なるべくそうします」
と年末に約束していました。
年が明けても、4日はそちらに「ついで」が用意できませんでした。5日なら、帰りしなに寄れます。

でも、4日当日になり、「行こう」と決めて、伺いました。その方が、どうせなら「親切」だと思ったからです。電話をして「7時半過ぎに取りに伺いますね」とお伝えすると、とても喜んでくださいました。「よかった」と、わたしが嬉しくなりました。

そうなんです、自己満足です。
勝手に豊かな気持ちになるのです。

でも、「どうせなら親切」を選択し続けると、自分をとりまく世界が平和で豊かになります。オーラの中に「余裕」や「愛」といったエネルギーが増えるからですね。スピリチュアルで言うと、これもセルフヒーリングの類になるかな、と思います。だって勝手に癒されますから。

「どうせなら親切」とは、大仰にならない親切、反応を期待しない自己満足レベルの親切で、詰まる所「情けは人の為ならず」の実践なのです。

*「情けは人の為だけではなく、いずれ巡り巡って自分に恩恵が返ってくるのだから、誰にでも親切にせよ」という意味である。(出典:Wikipedia)


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