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情報弱者は、長期、確率、場合分け、無期限でカモられる

生命保険、住宅ローン、結婚などの金融商品には、情報弱者がカモにされる共通点がある。

  1. 長期
    一般人は、契約から利確まで10年単位になる長期金融商品の利害得失を、きちんと見積もることができない。35年後の木造住宅の価値なんて、土地代だけです。35年かけて5000万円払って、残るのは土地代の1000万円くらいなんだが、売りたい業者はそんなことは指摘しない。

  2. 確率論
    生命保険は確率論で設計されている。ところが、高校数学の確率論ですら、理解できている人は、10人に1人もいないだろう。だから、「80歳まで補償」という生命保険に入ってしまうのだ。80歳死亡でもらえる保険金とは、保険というギャンブルの賞金ではなくて、余計に支払った金が貯蓄されて、そこから保険会社の手数料を引かれて、残りを戻してもらっているだけです。朝三暮四。

  3. 場合分け
    高校数学で盛んに出てくるツール「場合分け」。絶対値関数は、引数が正の場合と負の場合とで処理が違う。
    うかつに結婚してしまう人は、「場合分け」ができていない。婚姻契約とは、「婚姻関係が数十年続いた場合にのみ利益が出る」ようになっている。途中で離婚した場合の損失を知りたければ、離婚問題の本とか弁護士相談で情報を集めることができるのだが、見たくないものは見ないのだ。

  4. 無期契約
    人々が、賃貸契約(無期)を嫌がり、買い切り(有期)契約をしたがるのは、数学でいうところの「無限」に不安を感じるのだ。
    実際には、無期といっても、契約期限は製品寿命とか契約者の寿命で終了する有期契約だ。無限ではないのだ。

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ここの売れ筋ランキングにも、買い切りOfficeプレインストモデルが多い。プレインストは、Officeなしのモデルよりも、プラス2万円くらいになっている。買い切り版のサポート期限(製品寿命)は、2026年10月だというのに。

圧倒的に無期限サブスク版が得だと思いますけどね。

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