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やってみて良かった情報63「集中が継続する課題を探して②〜スクエアで行こう!〜」

集中継続の課題紹介2つ目です(⌒▽⌒)

一つ目はこちら

マガジンが違うのには理由があって、
前回は、市販のキットの紹介が主だったので、
「支援ツール紹介」

今回は、市販品を使うんだけど、
アイディアの提案が主なので、
「やってみて良かった情報」

なわけです。

まあ、明確にカテゴリー分けしているわけではないんで、
いい加減なんですけどね(^◇^;)

使うのはお馴染みアイロンビーズ。
子供達も大好きだし、
手軽に色々なものができるので、個人的にも大好き(⌒▽⌒)

でも、やるからには本人にとって「作りたかったものができた」
にならないとねということで、
毎度素材を探してます。

とっかかりの題材として愛用しているのが、
みんな大好きマインクラフトの8×8図案。
小さいので負担が少ないし、並べると迫力でるし、おすすめです(⌒▽⌒)

不器用な子や、集中が続きにくい子も、
「これならできる!」となることも多くて、
いいんですよね。

「マインクラフト アイロンビーズ 簡単」
あたりで検索すると、たくさん出てくるので、
それをお手本にしてます(⌒▽⌒)

負担軽めのタスクではあるんですが、
・実物のお手本が必要な子
・画像のお手本を端末で拡大しながら確認する子
・印刷した実物大の画像があればできる子
とさまざまです。

あと、そこで使うビーズについても
・自分で探してセットできる子
・1つ分にセットしたものの用意が必要な子
がいます。

「今の時点」で必要な準備をしっかりしておき、
「できた!」が体感できることで、
少しずつ自分で作れるようになっていく子が多いです(⌒▽⌒)

ちなみにこの子は、
・2年でスタートした際はセットを用意しても8×8も1人ではできず癇癪
でしたが、4年の終わりには、このくらいの作品を
自分でweb検索して図案を見つけ、
ビーズも色分けしているケースを自分で持ってきて、
そこから必要な数を出しながら作ることができていました(⌒▽⌒)

図案を見ながら1人で作っている様子
4年生の頃に作っていたピクミンのシリーズ 
井上、ノータッチです!あっ、「ピクミン」の文字の図案だけ作りました(⌒▽⌒)

できるようになると集中の時間が増え、
数や位置にも意識が持てて、正確に仕上げていける。
そんな姿をたくさんの子が見せてくれました。


しかし、なかなか「1人で取り組める課題」になるまでのハードルが高い子たちもいます。

・ピンセットは使えるけど
・どこから始めていいか
・どこまで何を並べればいいか
がなかなか捉えにくい子がいました。

そんな時、このセッティングで
「1人で取り組める課題」になった事があります。

・左側の作業ボードにスタートのビーズを置いておき
・右のボードには、ビーズを掴みやすいように一列ずつ間を空けて、セットを並べておく
・完成図も見えるようにしておく

今までなかなか1人で最後まで取り組めるものがなかった子でしたが、
これだと、がっつり集中して取り組めました(⌒▽⌒)

そしてこれ、100均のポケットカレンダーにシンデレラフィットなんですよ!!

出来上がったものをポケットに入れていくと、
「この列そろった」
「もう○個ある」
「あと○個でいっぱいだ」
と、眺めながら制作に意欲を高めていく姿も見られました。

「これはいい課題になったね」
と支援員さんと喜んでいたものの、
せっかくできるようになったこの力を、
もっと継続させたいけど、
めっちゃ眺めてるから同じものは嫌がるだろうし、
かといって都合よくスクエアになっているものなんてそうないし・・・
彼の好きなキャラクターは、結構難しい形になるし・・・
と悩んだ挙句、
「そうか、スクエアに『しちゃえ』ばいいんだ!」
という結論に至りました。

つまりこう。

どんな図案でも、
背景を埋めてスクエアにしたら、
同じ手順で取り組めるんですよね(⌒▽⌒)
そして、13×13と倍以上にパーツが増えても、
同じ提示であれば、サクサク取り組んでくれました。
もちろん、作業量が増えた分だけ、
集中して取り組む時間も長くなります(⌒▽⌒)

ドット絵を描くアプリを使って
文字の図案もできますので、こんなことも(⌒▽⌒)

ちなみに、これらのキット作成には、
6年生の協力がありました(⌒▽⌒)

私老眼なんで、細かい作業、辛いんですよ(^◇^;)

6年教室に「求むボランティア」のチラシを貼り、
昼休みに手伝ってくれる人を募ったら、
毎日5.6人来てくれて、
印刷した画像のカードを見ながら、
サクサクキットを作ってくれました(⌒▽⌒)

まず、図案を見ながら作って、それを1つずつパッキング

あっという間にこんなことに(⌒▽⌒)

マインクラフトとポケモンのキット

ありがたいー

ちなみに、ポケモンシリーズの背景がやたらと蛍光オレンジなのには理由があって・・・

パーラービーズって、色が本当にたくさんあって、
予算がある時に色別のものを少しずつ買ってストックしておくんですが、
実はでっかいバケツにいろんな色が入っているのがいくつか
すでに教室にあったんですよ。

こんなやつ。

なんか高くなってる気がする・・
バケツもっと安かった気がするんだけどなあ・・・

ただ、これ使うには、色分けしとかないと不便なんで、
時々、みんなで「色集め」もしてたんですよ。

集める色を決めて、集めているところ

これ自体も結構良い作業になるんですが、
やってると、やたらと出てくるのが、あのオレンジ系の蛍光色で。。。
つまり、
めっちゃたくさんこの色があったので、
背景に使っちゃえとなったんですよね(^◇^;)

ちょっと脱線しました(^◇^;)


「スクエアで行こう!」となってからは、
彼の好きなもの、作りたいものを題材にする事が容易になりました(⌒▽⌒)


できる事を優先して、ぐるぐる同じ題材にしていたら、
きっと飽きてしまう。
かといって題材を優先して難易度を上げると、
せっかく「1人でやり終える事ができる」体験を重ねていたのに、
「誰かがいないとできない」に戻ってしまいかねない。


その子にとって見通しが持てる提示を維持することで、
作業の負荷が上がっても、「1人でやり終える事ができる」課題となり、
集中する体験を広げていけたことが、
本人にとって自信につながったと感じています(⌒▽⌒)

スクエアで行こう!
おすすめです(⌒▽⌒)


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