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支援ツール紹介35「特別支援の漢字教材 唱えて覚える 漢字九九シート」

たまりまくっている、夏の研修のアンサー教材です(^_^;)

いただいたご質問は、
「そこにお手本があっても間違えてしまう子にはどんな指導をするのですか?」
というもの。

つまり、見るだけでは
「そこにある正解が参照できない」場合に何をするかということ。

端的に言えば、「見る以外の方法も入れる」です。

色々あるので順番にご紹介したいと思います。

まずはこれ。
すっかり高くなってしまって、お勧めしにくいのですが、
逆にここまで高くなると学校の教材備品としての購入はいけるのかなと。
印刷可のワークシート集です。

元々は「漢字九九」というカードだったんですよ。
こんなの。

漢字九九カード

そんなに高くなくて、よく使ってたんですが、
今や中古で定価の何倍もで売られててびっくりΣ( ̄。 ̄ノ)ノ

要は、漢字を九九のような語呂合わせで覚えるカードなんですよね。
イラストもユーモラスで、子ども達に人気でした(⌒▽⌒)

ワークシートになってしまい、高くなってしまいましたが、
これはこれで、いいところがいっぱい。

これは、ホームページにあるサンプル画像ですが、

ワークシート表

「使い方」にはルビがあり、
「読んでみよう」にはないのが気に入ってます(⌒▽⌒)
まず「使い方」を可能な子は声に出して読みます。
「読む」って、足跡が残しにくいので、
「読んだら丸をしていく」と声をかけます。
そうすると、「読んだ」がわかるので。

次に「読んでみよう」を読みます。
ここにはルビはありませんが、さっきルビつきを読んだ熟語しかありませんので、
・さっき読んだから覚えてる→思い出して読むことで強化
・さっき読んだけど忘れた→上から探して正しく読むことで強化
していきます。
ここも読んだら上の番号に丸をしていきます。

ここからいよいよ漢字九九の出番!
まずは右上。
唱えながら指で書きます。
なぞってもいいですが、それだと見えにくかったり狭かったりすると感じる子は、手元で動きを九九と一緒に唱えられたらOK

右下の「書いてみよう」は、
まずは白抜き、次にマス目が待っています。

大事なことは、「構成要素を落とさない」なんで、
形が綺麗に書けなくても大丈夫。
九九を唱えながら、構成要素を確認して書いていきます。

そして裏

ワークシート裏

漫画に熟語が出てきますので、ここを読むだけでも、
読み方と場面のイメージが持てます。
あっ、もちろんここも「読んだら丸」をします。
読めなかったら表で確認できますので、必ず⚪︎になります!!

で、下の練習で
・読み方
・漢字
をもう一回。

学年が上がると、「漢字を書きましょう」が

「・の漢字を使う言葉を考えて書きましょう」になるんですが、
よくみてください。
「わからない時は、漫画の中の言葉や使い方の言葉から選びましょう」
とあります(⌒▽⌒)
これ、めっちゃ大事!!

新しい言葉を考えて唸ってしんどくなるより、
そこにある言葉をサクッと書いて触れる機会を増やした方が、
負担少なく定着しやすいと思います。

もちろん、考えて書くことが好きな子は、
しっかりイメージを広げてくれるといいと思います(⌒▽⌒)

という感じで、
お値段以上にいい感じの教材です(⌒▽⌒)

書く場所がそんなに多くないことと、
多様なアプローチがあること、
「丸するだけ」と言った簡易なアプローチもできるということから、
「漢字練習嫌い」というケースでも、取り組みやすい教材かなと思います(⌒▽⌒)


「そこにお手本があっても間違えてしまう子にはどんな指導をするのですか?」
のアンサー教材紹介その①でした(⌒▽⌒)

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