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発酵を何かも解って無いのに断定する人

偉そうな事を書いておりますが、発酵について私が全て解っているか?と問われたら、とりあえず食べて害のない微生物まみれの食品は発酵食品、程度しかお答えできません。

簡単に言うと、巷の程度ぐらいの事しか解らないのが現状です。

それを色んな言葉で説明したりする、という事はお蔭様で数年前から講座を開催させて頂き、最近は慣れてきた次第ですが。

沢庵なんかは20代の頃から作っておりまして、それなりの時間発酵と過ごしてきましたが。

最近はスピリチュアル的なところで急に発酵だとか振動だとか波動だとか言われ出して、困惑しておる次第です

スピリチュアル畑に長年いた私でも首をかしげる程のレベルです。


量子力学と微生物

波動だとか振動だとか持ってくる人は、量子力学を持ってくる方が本当に多いです。

量子力学は古典力学で説明のつかない現象を扱う物理学で、超ミクロの世界では我々目で見えてる世界と全く異なった現象が起こっている、というものです。

微生物も目に見えませんし、それよりも遥かに小さい素粒子の世界も当然目に見えません。

ですが、微生物の大きさと素粒子の大きさには天と地ほどの差があります。

目に見えない、といって一括りにされてる方も多いようですが。

その辺り、既に量子力学でも古典力学でもどっちでも無いような、創作物理学になっておられると思われます。

大きさは大きさとしてしっかりと把握し、どの領域から量子力学か、というのは明白にされた方が良いかと思います。


量子力学を古典力学に変換してやってる独自論

一番目に付きますのが上記の表題の内容です。

簡単に言いますと、トンネル効果というのが量子力学でありますが、例えばAという物質が壁を通り抜けていく、というものです。

これは量子の世界を解りやすく我々の目に見えてる世界上で表現した言葉に過ぎませんし、それをそのまま当てはめて、「ある水に物質を入れおくと水の波動がトンネル効果で物質に作用する」とか言う方がおられますが、それこそミスマッチです。

壁というのも、壁と言われると直ぐに我々は目の前の壁を想像しますが、量子力学の言ってる壁が目の前の壁と同列か?というのは一考すべきです。

既に極ミクロの世界の事を、このマクロ的世界で捉えてしまっていて誤解が生じています。

本当はもっと複雑で、通り抜けるとか超えるとか、概念的なモノすら通用しない難しい事が起こっているわけですが、それをそのまますぐに簡潔した形で理解して適応してしまう。

量子力学を語っているのにそれを知ろうとしないって、日夜研究している人達に失礼じゃないでしょうか?

因みに私は文系なので物理学はさっぱりですが、概要ぐらいは読めます。


無礼失礼当たり前

上記のような、勝手な理解、を講師の方がされて広めていく。

こういった事が今の発酵関係でも非常に多いわけです。

発酵なんてのは本来試行錯誤、長期間行って初めてやっとちょびっと理解できるような事ですが、自分の経験で一度二度起こった事を真理かのように語って断言して広めてしまう。

「○○で病気が治った」と断言しているようなものです。

薬機法に抵触するのではないかと思います。

多くの効果のあるとされる薬は、多くの実験を繰り返して市販化されます。

ワクチンが早期に出来ないのもそのためです。

なのに、一例二例程度の範疇で断言して広めていく。

これは大変な誤りです。

そしてその話を聞いて実践するのが、どれだけデメリットがあるのか?

私はそれで大変な目に合いました・・・


発酵は解りやすくない

発酵は微生物の動きです。

一生命のやってる事を化学式で書けば単純ですが、それは本当は超複雑な工程があるし、それがあらゆる繋がりをもって行われているので、人間が分別できる範疇を超えています。

人の動きや経済が安易に読めないように、微生物の動きも大変読みにくいものです。

それを、こうすれば絶対発酵する!なんて断言する事の方がおかしいわけです。

しかも、学問も何も上辺だけでオリジナル論作ってそれをやるんだから・・・

もちろん人間も毒物を飲めば苦しむわけで、こうすればこうなるというのはあり得ますけれども、独自理論で断言するには早計です。

生命に絶対がないからこそ、39億年も進化をし続けここにいるわけですから。

人の勝手な認識で生命を小さいな世界に閉じ込めて述べるのは、生命を軽視している事にならないでしょうか?



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