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仕事力アップ!地方公務員が身につけたいこと:単純作業でも、やりがいは見つけられる

    地方公務員の仕事は、国が定めた法律や補助金に沿って仕事を実行することが多く、与えられたことをきっちりこなすことが仕事の重要なポイントと、長らく考えられてきました。

    その中でも、若手職員はコピーを取ったり資料のチェックをしたり、証明書の発行や申請の受け取りをするなど、単純な仕事を担当することが多くあります。
こうした仕事が率直に面白いかと言えば、決して面白くありません。やはり多額の予算を使って大規模な施設を建設したり、大きなイベントを実施することの方が、新しくてスケールの大きな仕事なので、ワクワクすることでしょう。ただし、若手職員がそうした大きな役割を任されることはあまりないので、仕事のやりがいを感じるまでには時間がかかるかもしれません。

    しかし、単純な仕事のなかにもやりがいを感じられる余地は意外と多くある、と私は思っています。これは私の経験ですが、コピー機で資料を印刷するときに、自分なりのやりがいを見つけ、楽しみながら仕事をしていました。それは「いかに速く、正確にコピーを取るか」というのが創意工夫の必要なことだったからです。

    オフィス用のコピー機にはタッチパネルがあり、大きさや部数、印刷方法など、さまざまな設定をして「コピー開始」のボタンを押します。片面の紙を複数枚コピーするだけなら何も問題はありませんが、複数ページで両面に印刷された資料を、例えば100部、ホチキスで留めて、しかもページ番号をつけて印刷する、といった設定も、コピー機のパネル設定すれば1度の操作でできるのです。その機能を知っていれば、コピーをする時間を大幅に短くすることができますし、美しい資料を印刷することができます。

    また、このように手間を省いてコピーをしようとする人は、コピーの最中にも何か仕事ができるグッズを持参することも多くあります。コピー機のボタンを押してしまえば、後は完成するまで待つだけだからです。100部の資料をコピーするのに10分かかるとすれば、コピーが終わるまでただ機械が動くのを眺めているだけ、あるいはスマホを触っているようでは、時間の無駄です。その時間にできる資料をコピー機にもっていくことで、コピーの時間待ちの間にも仕事することができるのです(席に戻って仕事をするのも悪くありませんが、コピーの途中で用紙切れや紙づまりが起きてコピー機が止まることもあるので、戻ったら何も出来ていなかった、ということもあります。また、他の職員を待たせている場合には迷惑がかかってしまいます)。このように小さなことでも工夫を重ねることによって、仕事の効率や質を劇的に高めることができることになります。

    仕事を日々重ねていくと、このような小さな発見が必ずどこかであるものです。こうしたことも、仕事のやりがいにつながってくるものだと思います。

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