トーストの厚さは、懐の広さ

このところ、得体の知れない憂鬱に付きまとわれていた。仕事のささいなミスで、地獄行き確定なの？レベルで落ち込んじゃう。せっかく書いたnoteを人のと比べてダメ出し。
良くないとわかってても、時々訪れるどうしようもない日。

こんな時は、現実からの逃避行に限る。平日ど真ん中だけど、出社前にモーニングをキメてやる。

半ば縋る気持ちで、会社近くのカフェ・ラパン(上野)へ。
外の席で新聞読んでるおじちゃんに軽ーく会釈して入店。
8時すぎの店内は、1日を始めるリーマン達で賑わっていた。カウンター席に通してもらい、モーニングセットを注文する。

喫茶店のカウンターから見える景色が好き。お客のコーヒーをせっせと抽出し続けるサイフォン。忙しく手を動かしながらも、談笑を忘れないスタッフさん達。お行儀よく並んだ食器とカップ。
お店の裏側を、ほんの少し覗かせてもらえる特等席だと思っている。

そうしているうちに熱々のコーヒーと、サラダ、たまごトーストがわたしの元へ。おはよう。

モーニングセット(たまごトースト)¥700

ラパンのトーストは、食べる前にもう満足しちゃうくらい分厚い。その上にどしんと鎮座するタマゴのペースト。
ああ、なんて贅沢。トーストの厚さは懐の広さ。
ボリューミーだけれど、くどさは一切ない。マイルドなタマゴに、ちょこんと胡椒が効いていてたまらん…。

ギャップが素敵なのは、人間もトーストも同じなのか。
スタバでバイトしてた友達から聞いた、コワモテのおじさんがココア頼んだって話思い出した。

カウンターを眺めつつ、食べ終わる頃には憂鬱がログアウトしていた。
おかげで仕事はサクサク進み、本日は定時上がりだったとさ。

最高の効率アップは、ご機嫌で働くことかもしれない。出社前モーニング、また行っちゃお。