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6月1日は「夢」記念日にします

今日、一つの夢が潰えました。

そして、一つの夢が生まれました。

だから今日6月1日を、「夢」記念日に制定します。

その顛末を記しておきます。


潰えた夢は、「猫を飼う」。生まれた夢は「猫が飼える家を買う」

すでに飼っている方にとってはあまりに些細な夢でしょうか…でもわたしにとっては、人生を左右する大きなことなのです。

犬派か猫派かと問われれば馬派と答えていた(とは限らないけど馬が好きだった)幼少期を過ごし、もちろんペットNGのマンションで育ち、たった一人で賃貸物件を渡り歩いてきたわたしは、犬も猫も飼ったことがありません。唯一生きものを飼った経験といえば、小学生のときに東急ハンズで買ったミニアクアリウムの「アカヒレ」。あとでベタか何かのエサとして扱われていることを知ったときはショックだったなぁ。

そんなわたしが、ここ1~2年、猫を飼う夢(=妄想)を抱き続けていたことは、知っている人は知っているはずです。

コロナ禍のステイホームでペットを飼い始める人が増えたとは聞いています。実際に飼い始めた人も知っています。自分もその一人で、さらに独立して半永久的に在宅勤務になったものだから、じわりじわりと「猫を飼う」という妄想が現実味を帯びていったんですね。

ネコ好きならずとも心をわしづかみにされる、超弩級破壊的スーパーメロメロYoutubeチャンネル「もちまる日記」を夜な夜な視聴しては、「キャットタワー置くならここかな」とか一人にやけていたわけです。とはいえペットを飼ったことないし、ちゃんとお世話できるかな、何を用意すればいいのかな…と悶々とする日々。

たまらなくなって多頭飼いしてる弟に相談すると、「そんな風に気にしていろいろ調べている時点で、絶対に大丈夫。猫を飼えば幸せな日々が待っているよ」と、ドーーーーンと背中を押してくれました。よし、心は決まった。楽なことばかりじゃないだろうけれど、この家に命を迎えよう。

一応賃貸の契約書を見ると、「乙(大家さん)の許諾なく犬や猫などの動物を飼育してはならない。」とあります。ふむふむ、ということは大家さんの許可をもらえばいいのだな。

そして、大家さんに電話してOKをもらうだけ!となったのが今日。これも知ってる人は知ってる話ですが、ちょっと変わった家に住んでおり、いろいろ自由に暮らしているものだから、二つ返事でOKをもらえるものと思っていたのです。

ところが。

大家さんの返事は「NO」。理由はいろいろあるしこちらとしてもかなり粘ったのですが、押し通すことができず、ついには「あきらめなさい」と言われてしまいました。

電話を切ってから、なんとも言えない気持ちが押し寄せてきました。

もっと論理的に説得すれば、答えは覆ったのかな。でも、「どうしても飼いたいなら出ていってもらう」とか言われちゃったら困るし。実際のところとんでもなく最高な物件をとんでもない破格で貸してもらっているし。とにかくさっきまで抱いていた夢は、叶わなかった。腹ペコの同居人に朝起こされる夢も、夜中にベッドにあたたかな毛玉が潜り込んでくる夢も。

なんだろうな、こういうの。大学受験の合格発表とか、告白の答えを聞く瞬間とか。結果を知らなければ永遠に夢を見続けられる、でも知ってしまった瞬間にその夢は失われてしまう。シュレディンガーの猫(猫!)的な。

とにもかくにも、今わたしが住んでいる物件に猫様を迎えることは不可能となったわけです。

さて、人間というのは不思議なもので、欲しいものが手に入らなかったときには瞬間的に思考回路を切り替えられるようです。きつねとすっぱいブドウ理論で「猫なんていらない」と考えるのではなく、「どうしたら猫を飼えるか?」と自然に考えていました。

だって、「猫飼いたい」「けど飼えない」じゃ、一生欲求不満じゃない?

つまり、今の家では飼えない=飼える家に住めばよい ということ。

ただ、ここで別の問題が。わたしにとって猫は今一番欲しいものだけど、その次に欲しいものは家なのです。それも、今住んでいる浅草で、中古マンションをリノベして自分の好きな間取りにして、床材壁紙クロスに照明、キッチン洗面お風呂場もすべて自分の好みのものにしたい。そんな夢を、実は抱いてもいます。

しかし実際に不動産を購入しようとしたら、個人事業主独立2年目、不安定オブ不安定の身の上なわけで。今すぐというのはちと難しそうよね、というのは調べなくてもわかります。

じゃあ、どうすればマンションが買えるのか。

これは、調べたらわかりました。「3年以上黒字で事業を継続している」「個人としての与信(クレカの支払いとか)に問題がない」「購入する物件の資産価値がある」とか。

ということは。

今の仕事を頑張って続けて、黒字の実績とローンの頭金を作って、しっかり情報収集して、ペット可の物件を購入すれば、猫との暮らしは叶うわけですよね。大変だけど、一つ一つの仕事をしっかりやって、所得を増やして個人事業主でも信用してもらえる人間になればいいってことですよね。

こうして、「いつか家を買いたい」という漠然とした夢が、「数年以内に浅草で猫が飼える中古マンションを買う」という、くっきりとした輪郭を持ちました。

わたしの年収でいくらくらい借り入れできるんだろう。そもそも浅草に物件はあるのかな。リノベするなら不動産仲介もしてくれるワンストップの会社がいいよね。なになに、確定申告で所得を低くしすぎてもいけないのね。

なんだか急に現実的だけど、避けては通れないローン問題。怒涛のごとく調べまくると、うすらぼんやり道が見えてきました。もちろん、もっと調べなければいけないこと、誰かに相談したいこともたくさん。

だけど、めっちゃわくわくする!だって、「これとこれとこれとこれを満たせば望みが叶う」ってわかったんだもん。そしてこれが仕事のモチベーションにつながるなら、最高の夢ですよね。


NOのお返事はとても悲しかったけど、その代わりに素敵な夢ができた。

だから、6月1日を「夢」記念日にします。

来年になって忘れてたら、誰か教えてね。

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