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全ての人類が家にいる

家族だから、言えることがある。
家族だから、言えないことがある。

コロナ禍でコミュニケーションのしかたが変わったことで、人との距離感も大きく変わった。

よく、家族って生活する上での最小単位というけれど、だからといって必ずしもスマートな関係ばかりじゃない。理想があるから現実がもどかしくて、親しみがあるから傷つけて。ある意味、どんな人間関係よりも距離感バグりやすいのかも。

一緒に住んでいるのに言えなかったこと、一緒に住んでいるから言えなかったことを、消毒用アルコールのボトルをマイク代わりに(コロナ禍の混乱期を象徴するかのようで良い)、1人ずつ叫んでいくラストシーン。

相手への遠慮ない一言から、いつのまにか「ありがとう」の応酬になってる。

そうだよね、結局全部、ありがとうだよね。

お父さんがクビになっちゃったり息子のアカウントが炎上したり、トラブルは絶えない桂尾家だけど、見えない壁を取っ払って距離を縮めたように見えました。

本編と関係ないけど、九劇のような小劇場だと、カーテンコールないのね

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