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vol.14新人から見た収録風景

新人からみたナレーション収録現場とは

新人ナレーター堀場亮佑(ほりばりょうすけ)。

猪鹿蝶からの2015年春改編でTBS「スーパーサッカーJ+」テレ東「チャージ730!」に大抜擢された。

秋にはCX「人生のパイセンTV」に参戦。最速でチャンスをものにした、若手ナレーターでもっともホットでラッキーな男。

まだ26歳。ほんの1年前に声優養成所に半年通った後はフリーターであった。

そんな最もフレッシュな目線から、現場について語ってもらう。

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フジテレビ「パイセンTV」の人気はすごいですね。「おざーっす」「イエス!カレーライス!」などオンエア直後にはヤフーニュースを飾るほど。そんな人気番組の現場ってどんな感じ?

堀場「スタッフみんな仲よくて和気あいあいとしています。また、長期ロケをして丁寧に取材してきているので、スタッフ全員”パイセン”たちに愛が深いです。人気が出るように、みんなで一生懸命考えていますね」


超売れっ子ナレーター、文字通りの”パイセン”、立木文彦さんとの共演は

堀場「すれ違うぐらいのタイミングでお会いするのですが…立木さんの収録現場はとにかくすごいですね。読めばすぐスタジオ中爆笑でドッカンドッカン。ナレーターとしては「ありえないイントネーション」や予想外のプレイがどんどん出てくる。スタッフが”のせられている”。僕もこうありたい!という現場です」
堀場「読み終わって出てくると「このV、面白いね」とボソっと口にして、「じゃ」って風のようにお帰りに。そこもまた、売れっ子って感じでかっこいい!」

スーパーサッカーJ+の現場とは違いがあったりしますか?

堀場「サッカーの方はスポーツですから。スタジオからスタッフの数がガクッと減ったりすると、「シーズン入り」でスタッフがピッチに駆けつけてるんだろうなと思ってます。そんな中、ある日原稿に「堀場さん風にガッツリ」と書かれてることもありました。憧れのシチュエーションで、夢だったんですよ、DJ風にノリノリで読みました!」

一概にスポーツと言っても、シリアスだけじゃなく、時にはバラエティ番組っぽいアプローチもあるんですね

堀場「象と有名選手がPK合戦したらどうなるか?」とか、ばかばかしいけど面白い企画もあったりするんですよ。映像が面白いんで、僕もつい「ウルルン滞在記」風に読んでみたら現場で笑ってもらえて。帰りの電車はウキウキです!」

うらやましい”現場”ですね

堀場「最近では一通り読みおわった後に、ディレクターさんから「僕的には今ので頂こうと思うんですが、堀場さん的になにかありませんか?」と言われる事も。もちろん読んだときに、あらかた出尽くしてるんで、捻りだすのに焦りますけど^^;」
堀場「実は、狩野マネージャーから聞いた話ですが、【演出が「新人を育てたい」ということで僕を選んでくれた】とのことで。精一杯のことをやりたいんです」

うわー、憧れますねその関係性!

堀場「一方でこんなこともありました。それは非業の死を遂げた有名選手のVTR。「人が亡くなってるので、余計な演出はしなくて良いです」というディレクションでした。自分としては”なにもしなければ大丈夫かな”とおもい読んだのですが、今までで一番リテイク重ねたかもしれません。「しかし」という1ワードだけだったんですが。
自分の理解が浅かったことに愕然としました。その時から、オンエアを見た人がどう受け取るかということにちゃんと意識を向け始めました」

人と作品に恵まれることで、また一人、新人がプロに育っていく。

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