見出し画像

第1章:扉の向こう側

普通の日常、普通の高校生、佐藤健一(さとうけんいち)。

「ああ、もうダメだ。テスト勉強、サボりすぎた…」

健一は図書館でため息をついた。友達が遊びに誘うLINEメッセージが止まらないが、健一はスマホを無視した。だが、その瞬間、目の前に謎の古い本が落ちているのに気づいた。題名は「異界への扉」。

「何これ…?」

好奇心に負け、本を開いた。すると、突然緑色の光が強烈に輝き出し、健一は目を閉じた。気がつくと、見たこともない森の中にいた。

「え、何? どういうこと?」

驚いた健一が周囲を見渡すと、小さな妖精が現れた。

「ようこそ、健一さん。私はリリー。この世界はアルフェリアといいます。」

「アルフェリア? 何それ?」

「この世界が危機に瀕しています。健一さんには、私たちを救ってほしいのです。」

健一はその言葉に驚くも、何故かその場に居続ける確信が芽生えた。

「わかった、助けるよ。でも、どうやって?」

リリーは微笑みながら言った。

「それは、次の章でお話ししましょう。」

健一は困惑と期待でいっぱいだったが、この新しい世界での彼の物語が、ここから始まる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?