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情報の責任はどこにある?

こんばんは。ゐのせです。

電車に乗っていると様々な広告を目にします。今回注目するのは本の広告です。

主にベストセラーとなった本や売上が伸びている本が宣伝されています。「〇万部突破!」「人生を変える!」みたいな見出しがほとんどです。

今回は本の広告を通じて情報リテラシーについて書きます。

本の価値を下げている

まず私が電車にある本の広告を見て思うのは、「宣伝している本がチープに見える」ということです。根拠は3つあります。

①怪しい口コミ
②ワンパターンな色使い
③都合の良い内容だけの切り抜き

電車の本の広告には100%怪しげな口コミが書かれています。サクラとしか思えない内容ばかりです。中身があまりに薄っぺらいので載せない方がマシだと思います。

次に色使いへ注目してみると特定のパターンに気づきます。どの広告にも赤と黄色が使われているのです。それが自己啓発の本であろうが小説であろうが必ず使われています。赤や黄色は警告色と呼ばれ、人々に「危険」や「注意」を連想させます。気を引きたいのはわかりますが、あまりにワンパターンではないでしょうか。

最後に一番の問題点は③です。内容を都合よく切り取って宣伝しています。例えばハンス・ロスリングさんの『FACT FULLNESS』。

感染が世界中に拡大している今こそ読むべき一冊です。この本では「世界を正しく捉えることで、今私たちがすべきことを適切に判断することができる」ということが述べられています。

一方で、電車の広告には「不安を解消する!」みたいなことしか書かれていません。著者が本当に伝えたいことを無視しています。これは本の広告としていかがなものでしょうか。

広告の責任か? 消費者の責任か?

たしかに本を宣伝するのは消費者に購入してもらうためであり、購入してもらうためには消費者の興味を引く必要があります。しかし、本の内容を都合よく歪めるのは問題です。

宣伝をする側にも正しく情報を伝える義務はありますが、彼らも仕事なので仕方ない部分もあります。そう考えると私たち消費者側のリテラシーが重要になってくるわけです。

情報はメディアというフィルターを通じて歪められていることを踏まえ、正しい事実を追求する姿勢が必要となるのです。このことは『FACT FULLNESS』に詳しく書かれているので、まだ読んでいない方はぜひ読んでみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

おやすみなさい。

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