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人類全員が敵

私の日常は"症状"だったっぽい。


思考盗聴

基本的に私の思考は道行く人々に盗聴されている。
私はいつも「私の声が聞こえている人はまばたきをしてください」と心の中で唱え、ぱちぱちとまばたきをする人に囲まれていることに気づき、ここにいちゃダメだ と思っていた。
人はみんな私の悪口を言っている、死ねとか消えろとか電車に轢かれてしまえーとか。たまに具体的な死に方を提示される時があって、本当に死ななきゃいけないのかもしれないと思った。
(個人的に、ヘッドホンで音楽を聴いている時は大丈夫な時が多かった。)

風呂やトイレなども誰かに監視されていると思い込んでいたので、入る度に早く出ないとと思ってソワソワしていた。

ピーク

症状が1番酷かったのは、
幻覚:中学3年生
幻聴、妄想:高校1年生(現在)
だと思う。
中学の時は、朝起きると窓にバカデカい蜘蛛が張り付いていて、うぞうぞなにか言っている…という幻覚が見えていた。(怖くて布団から出られない時もあった)
ちなみに今でも幻聴や被害妄想は続いていて、薬を飲み忘れた日、バイト先で舌打ちの音がたくさん聴こえてきた時は吐きそうになった。

病気

2回目の診察の時、主治医の先生にポロッと「今朝は女の人の声がすごくて〜」と言ったら、そうですか…ダメですね…と言われ薬の種類を増やされた。
デスクトップに「統合失調症」と新たに書かれているのを見て、なんとも言えない気持ちになった。
だって思考盗聴はいつものことだったし、頭の中でぐるぐる死ね死ねって言われることも日常茶飯事だったし、なんならみんなそうだと思っていた。
どうやら違ったらしい。

おわり

今は薬のおかげかだいぶ落ち着いてきていて、今では「思考が盗聴されている」という考えに対し「そんなわけないだろ」とちゃんと思えるようになった。
いやでも、正直 今ここにいる人に私の声が聞こえていないという確証は無いよな…という思考はまだちょっと消えてないかも。治るのかなこれ。

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