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『未来予測の技法』結論、予測は「パクリ」でよい(環境研究、未来予測)

 一般的に売られている本で、未来予測のどんな技法が使われているかを確認しょうと読んでみた。
 この本で紹介されている未来予測のStepは以下となる。

Step1)現在起きている自称を「トレンド」「イベント」「事件」に分けて把握する
Step2)未来は「トレンド」の延長線上にあるので、Step1による現状把握が重要。
Step3)現状把握は知識をつなげている作業なので、知識をインプットし続ける
Step4)アウトプットするとStep3)のインプットが多くなる

 Step1)Step2)は特に説明の必要はないと思うが、Step3)に以下の方法が紹介されている。

 前提条件を「ベストセラー」「著名な著者の書いたもの」「外国人が書いたもの」として、未来予測の本を読む。質の高い雑誌を読む。講演会を聴きに行く。などを紹介している。なんともあたりまえのことなので、がっかりしてしまう人も多いだろうが、システム工学ではこれを「アスク・ジ・オーソリティー法」としている.

 アスク・ジ・オーソリティー法とは、その道の権威に聞け、未来予測が得意な人や未来予測の的中率の高い人に聞け、という方法だ。ひとを馬鹿にしたようなやり方だが、現実的な方法だ。問題はオーソリティーをどうやってみつけだすかという点と、会って聞くことができるかどうかという点だ。この本の著者は情報収集の」Step3)の手段として「会う」ということを前提にしていないが、予測の的中率の高い人と会話することがそのロジックを把握することにもつながるので重要になる。

 Step4)は、分析や予測のアウトプットを続けることが重要だとしている。アウトプットが多いとインプットも多くなり、予測精度も上がるという。
 「未来予測の技法」がタイトルなので、もう少しいろいろな技法が紹介されていると思ったが、予測は「パクリ」でよい、というのが結論となっている。

Creative Organized Technology をグローバルなものに育てていきたいと思っています。