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『超訳 ダ・ヴィンチ・ノート 神速で成長する言葉』ダ・ヴィンチも「組み合わせ」から創造性を生み出した(異なる要素のコンバイン)

 ダ・ヴィンチの創造性の生み出し方が、他の天才と呼ばれる人たちと違いがあるのかどうかを確認するために読んでみた。

 ダ・ヴィンチは、絵画、彫刻、建築、試作、数学、演劇、音楽、運動という多方面に才能を発揮したレオン・バッティスタ・アルベルティをロールモデルとして忠実に模倣した。ダ・ヴィンチは一人で独創したのではなく、手本に習い愚直に実践することで、自分も世間から称賛される万能の天才となった。

 なぜか、ダ・ヴィンチは鏡文字を書いていた。つまり、右から左に向かって書き、さらにすべての文字を反転させながら書いている。理由は諸説あるようだが、鏡文字を書くことで、脳に負荷を与えていたとも言われている。

 ダ・ヴィンチの言葉によると、「創造力とは、熟考して卓越した部分を組み合せる力」としている。ダ・ヴィンチはテクノロジーとアートをクロスオーバー(組み合わせ)させたとも言われていることから、 他の天才と呼ばれる人たちと変わりがないことが確認できた。

 オーストリアの経済学者であるヨーゼフ・シュンペーターは、今まで組み合わせたことのないものを組み合わせることを「新結合」(New Combination)と呼び、フランスの数学者、科学者であるアンリ・ポアンカレは、創造的、独創的なものは、2つの知性の結合によって生まれるものだとした。
 『イノベーションのジレンマ』の著者であるクレイトン・クリステンセンは、イノベーションは一見、関係のなさそうな事柄を結びつける思考と位置づけ、知的発想法のロングセラー『アイデアのつくり方』の著者であるジェームス・ヤングは、アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもないとしたことと変わりがない。

Creative Organized Technology をグローバルなものに育てていきたいと思っています。