『図解まるわかり 要件定義のきほん』顧客視点のフェーズがどこに含まれるのか(マスクドニード)
DXが成功しない理由を探るために、別の要件定義の本を読んでみた。この本では、要件定義(RD)の前工程として、VP/SP工程が含まれている。
VP工程:IT Vision Planning、SP工程:System Plannningはシステム化計画をまとめたうえでRFPを作成する工程。VP/SP工程はユーザー企業内でシステム導入の目的を明確にして合意する工程。
業務視点のAS-ISの把握からのRFP作成という流れをVP/SP工程とし、要求定義(RD)の前工程である。そして、DXで実現したいことは、ユーザー企業が自らRDにまとめる必要があるとしている。RDのポイントを押さえることがDXの成功につながるとしている。
要するに、DXの成否はユーザーがすべてだというこの本書の結論で、実装側がそれをRDにまとめるだけとしている。つまり、コンサルファームの仕事が増えざるを得ないということだ。
残り発注側の方法論をまとめた本を読めば、全体像がつかめることになるが、顧客視点のフェーズがどこに含まれるのか、それが知りたい。
Creative Organized Technology をグローバルなものに育てていきたいと思っています。