山本七平と聖書学についての識者数人との対話集だが、特に面白かったのは、ICU教授の古屋安雄さんとの「アメリカへ 聖書と体制」。
ビューリタンが説教した「エズラ記」の第8章は、バビロンからの帰還とエルサレムへの旅だが、「ヨブ記」にあるように、ネボ山からジェリコ(異国の地)ではなかったのは、アメリカのプリスマがすでにイギリスの植民地だったからなのだろうか、など気になることもあるが、なんと言ってもアメリカの本質を表した以下のやりとりでは、目からウロコが落ちた。
となると、Protestしないプロテスタントは本来のプロテスタントではない、ということになりますね。