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『エヴェレスト 神々の山嶺』孤高のクライマー森田勝がモデル

 夢枕獏の小説も漫画も読んだことがあるので、期待して映画を観た。主人公はカメラマンだが、中心になるのはエヴェレストの南西壁冬期無酸素単独登頂を目指すクライマーだ。2018年にエヴェレストで亡くなった登山家の栗城史多氏もこのルートを狙っていた。

 アルピニストの好きなところは、”他人は自分と違う”というスタンスから人と同じルートでなく、新しい道を拓こうとすることだ。このことは、大学を卒業し、就職し、その会社で定年を迎える、という既知のルートを否定する起業家精神に通ずるところがあり、共感を覚える。

 この映画のクライマーのモデルは、孤高のクライマー森田勝だ。谷川岳の一の倉沢、滝沢第3スラブ、通称三スラの冬季登攀で名を上げ、アルプス三大北壁(アイガー・マッターホルン・グランド・ジョラス)の登攀に挑戦したが、グランドジョラスでフックが外れて50メートル落下し気絶。左足骨折、胸部打撲、左腕も動かない状態だったが、精神力で這い上がり奇跡的に救出された。この映画でも描かれているが、ライバルの長谷川恒男との葛藤も面白い。

 ちなみに私は、アルプス三大北壁を登ることは無理なので、アルプス三大北壁周辺のトレッキングを行う目標を建て、今のところグランドジョラス以外は達成している。

Creative Organized Technology をグローバルなものに育てていきたいと思っています。