見出し画像

『ホモ・サピエンスの涙』ロイ・アンダーソンという監督に興味がわく映画

 スウェーデンのロイ・アンダーソン監督の作品。

 ストーリーはまったくない作品だが、ほとんどが「男の人を見た」「女の人を見た」から小映像がはじまる。映像が美しい反面、内容はシニカルなので、そのギャップが面白い。

 例えば、すべての座席に人が座るほぼ満員の電車の中での会話。

 男A:何度も何度も「自分の望みが分からない」と泣く。
 男B:「哀れな奴め!」と吐き捨てる
 女C:「何よ、泣くことも許されないの?」
 男D:「構わんさ、だが家で泣けばいい」「なぜここで泣く!」

 日常にありそうで、ありそうにない光景を「神」が自分の部屋から監視カメラで覗いて見ているような映画だ。

 ロイ・アンダーソンという監督が気になったので他の作品も観てみよう。

Creative Organized Technology をグローバルなものに育てていきたいと思っています。