「ネットプロレス大賞2023」があったらこれに投票してました

2022年までブラックアイさんhttps://x.com/black_eye2?t=i7fv310BTi5_qqYaz2ZTNw&s=09
が「ネットプロレス大賞」というファン参加型アワードを開催してらして、毎年投票してたんですが集計や発表などの作業が個人でやるのは大変だったみたいで(それはそうだ)、去年で終了されました。
というわけで「もしネットプロレス大賞があったらこれに投票してました」という形で今年見た中から印象的だった選手や試合を書き出してみます。

ネットプロレス大賞には毎年楽しく投票してましたが、やるたびに「投票というのは属人性が大きいな」と思ってました。
人によって見てる団体や試合が違うので、たとえば「私は新日本プロレスしか見ない」というAさんという人がいたらどうしたって他の団体は入りません。それは「Aさんアワード」になるわけです。
その集積をもって「業界全体の中から選んだ」
になるかというと、それは大衆の声ではあるけれど、「業界全体を見渡した中でこれがいいと思う」みたいな審査性がない気がしています。
例に出して恐縮ですが、「今年一番よかった音楽を投票してください」とやると、結果はジャニーズグループの曲になるでしょう。
それはマーケットの集積ですが、万人が納得できるかといえばちょっと違いますよね。

なので「一応は業界全体を見ている(ことになっている)」識者たちが審査員になって決める「東スポプロレス大賞」はそれなりに貴重な選定のはずなのです。
「一応は」業界全体を広く見渡した中から選んでるわけですから。
これは出版界における「芥川賞/直木賞」と「本屋大賞」の関係にも言えて、芥川賞/直木賞は確かに選定作品に審査員の好みみたいなバイアスかかってますが「一応は」全体を見渡した上で選んでいる。
本屋大賞は投票というクリーンさはあるんだけど、「そもそも投票する書店員はそれぞれ自分の好きなものを読んでるだけで、小説界全体を見ているわけではない」という構造があります。

なので「業界審査員アワード」と「一般投票アワード」、両方あると比較できていいよね、という話です。
ただその一般投票のための労力が個人でやるのはなかなかしんどい。何かしらの団体でできるといいんでしょうけど。
本屋大賞は運営がNPOで、そういう意味では何人かで分担できてるのがいいんでしょうね。ただ実際には常にお金がなく、運営活動をしている理事たち(書店員、出版関係者)は有志で無給でやってるみたいですが…話がずれました。

そんなわけで2023年、私が見た範囲で印象的だったプロレスのあれこれはこちらです。

【MVP】

1,竹下幸之介(KONOSUKE TAKESHITA)

2,髙橋ヒロム

3,清宮海斗

【ベストバウト】

1,10.15 みちのくプロレス矢巾大会 フジタ“Jr”ハヤトvs髙橋ヒロム

2,3.21 DDT後楽園大会  高木三四郎vs竹下幸之介

3,1.1 NOAH日本武道館  グレート・ムタvsSHINSUKE NAKAMURA

【最優秀興行】

1,2.21  NOAH 東京ドーム 武藤敬司引退興行

2,11.13 DDT 両国国技館  赤井沙希引退興行

3,2.23 DDT バーレスク東京路上プロレス

【最優秀タッグ】

1,斉藤ブラザーズ(全日本)

2,勝俣瞬馬&MAO

3、宮原健斗&青柳優馬

【新人賞】

1,安齊勇馬 もう対象じゃない?

2、ボルチン・オレッグ

【プロレスを伝えたで賞】

1,新幹線プロレス

2,武藤敬司

3,塩村あやか


今年一番ワクワクしたのはAEWにおける竹下、KONOSUKE TAKESHITAの活躍です。
ケニー・オメガ、ジョン・モクスリー、ブライアン・ダニエルソン、クリス・ジェリコといった世界のトップランカーに混じって戦う竹下の姿は単純にテンションが上がりました。
たぶんシンスケ・ナカムラも同じようなことをしてるはずなんですけど、WWE見られてないので。だから「見てる中では」という範囲内ですよね。

それとヒロムは業界横断する数々の仕掛けがみんなよかった。
ライジングHAYATO、フジタJrハヤト、平田一喜というあまりにもタイプの違う各団体のスターと3ヶ月連続でやった試合がみんなよかったです。

今年の1月から3月まででMVP決めたら清宮でしたね。
業界のトップであるオカダに顔面蹴りという賛否を呼ぶやり方で噛み付き、シングルまで持っていったあたりは見ていて胸が熱かったです。
一年間高いパフォーマンスをしてたのはその清宮に代わってベルトを持ち続けたジェイクですが、予測不能なワクワクさがあった清宮の方を選びたいです。

あとはそれぞれ思い入れで選びました。
新人賞がいつもよくわからないんですよね。誰が該当するのかしないのか。

2023年は新型コロナウイルスの制限が緩和された年で、そんな中で目立ったのが武藤敬司引退と新幹線プロレスだった印象があります。
来年はどんな年になりますかね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?