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思い込みを "疑う" プロダクトデザイン

はじめまして。HRBrainのプロダクトデザイナーのいのみと申します。
こちらの記事は株式会社HRBrainのアドベントカレンダー 15日目の記事です。

突然なのですが、我が家のコーヒーがとても美味しくない、言葉を選ばずに言えば"激マズ"です。
ネットの口コミで上位に入っているコーヒーメーカーであれば間違いないだろうと、
ネットの意見をまんまと鵜呑みにして選んだような記憶があり
その「なぜこんなにもマズいのだろう…」「コーヒー豆もちゃんとコーヒーの店で買っているのに…」と悩む日々です。
「名の知れたコーヒーメーカーであれば美味しいコーヒーが淹れられるはずである」
という謎の仮説を立ててしまった自分を心から恥じています。
今回はそんな教訓(???)から、「思い込みを疑う」というテーマでデザイナーとして考えていることは何かについて書いてみたいと思います。



"疑う"ことで思い込みを1つ1つ片付ける

見た目や体裁ばかりを気にしたUI設計にしてしまうと、結局どんな体験にすべきだったのかを見失ってしまいます。
ユーザーにとって使いやすいと思ってもらえるデザインを作っていくために、
客観的な疑いや評価をもらうことで、思い込みを無くしデザインしていくことが出来ます。
前職はゲーム会社でしたが、ゲームがリリースされるまではお客さまの反応を得ることはできませんでしたし、公開前のゲームを遊んでもらい面白いかどうか、どう感じられたかをヒアリングする、なんてことはできませんでした。
ですが弊社の開発プロセスの中では積極的にお客様にプロトタイプをお見せし、
その声を反映しながら「思い込み」を1つ1つ潰しながら進めることができています。
もくもくデザインをしていると、「これって本当に正しいんだっけ?」と暗中模索してしまいバッドに入ってしまうので、
プロダクトの利用状況やユーザーがやりたいことをできるようにするには何の課題を解決すればいいか?を理解しながら
最適な体験を提供できたらいいな…と思っています!


どうやって思い込みを抜け出せばええねん

リリースされた機能について「こんな嬉しい反応いただけましたよ🎉」とCSから報告がもらえるのは開発に関わった人間としては非常に嬉しいですし、次の機能をリリースする活力になります。
逆にリリース前の機能について考える時は、余程人事業務の全てを知り尽くしている方でなければ、
どうしてもシステムが複雑にならざるを得ないですし、見慣れない用語なども多々出てきてしまうケースに遭遇します。
そんな時は「はじめて使う人だったらどう感じるか?」
「どんなシチュエーションになったら迷うのか?」を整理し、
書き出してみることで設計のヒントになりますし、
時にはCSや周りの人に軽く「お客さまはこの場面でどんな気持ちになると思うか」を相談することで
「わからない」という苦しい状態から、「なるほど!そういう気持ちだったのか」と寄り添うことができるようになるのではと思っています。


"疑う"ことでこんないいことがあったよ

"疑う"ことが具体的にどんな影響があったのかを紹介します💁

メンバーを検索する業務について
人事の業務上、条件に合ったメンバーを検索する業務が日々頻繁に起こります。そのため、「いかに最短なステップで調べたいメンバーに到達できるか」を考える必要があります。
ただ、メンバーを検索したいという要求のみだと抽象的すぎて「いつ」「誰が」「どのタイミングで」検索したいのかまでが分からないと思います。
業務中に効果的に機能を使っていただくためにもっと解像度を上げて自分の中にある業務イメージを"疑い"ながら、PdMと共にプロファイリングをして要求を洗い出すことにしました。

業務イメージを各視点ごとにまず書き出す

整理したものを改めてCSメンバーに当てたところ、実際のお客様の業務の話だけではなく、【○○の条件を掛け合わせて比較して△△の業務のために検索し、Excelにリスト化しておきたい】等、
具体的なユースケースについて議論ができ、検索をする、という一見シンプルな業務の中に様々なケースが隠れていることに気付くことができました。

また、初期構想段階ではなかった要素でも、各方面の方に相談する中で
現状のデザインだと使いこなすのが難しいのではないか?と”疑う”ポイントに当たりました。
実際のUIデザインフェーズでも細かく周りの方々にデザインを当てることで気付いてなかった観点に出会えることがあります。

社内メンバーも「今よりももっとサービスを良くしていきたい」という思いが強いためUIの相談も積極的に乗ってもらえます。
無事リリースした際はCS,Salesメンバーから熱い反応がもらえます🎉

社内にリリース共有用のslackチャンネルがあります😀

"疑う"ことがつらい時もある

"疑う"にしても、デザインに対しては大事な観点かと思いますが
デザイナー自身が自分を持ち大切にすることも忘れずにいたいと思います。"疑う"ことがつらくなった場合には、以下のようなことを心がけたらいい方向に向かうのでは?と思っています👍

  1. 自分自身に向かう問いを持たない

  2. 自分のやったデザイン・プロセスを称える🎉

  3. やったことや時間をかけたことを客観的に評価する姿勢で取り組む

  4. 解決したい課題、ゴールを合っているかどうか何度も検証し捉え直す

  5. 自分一人の力で答えがすぐに出せなくても悩まない、抱え込まない

自分のデザインは疑いつつも、自分自身は疑わないことがつらくしないポイントです。
上段で書いたように、会社の他のメンバーに質問・相談したりすると、
他の視点から見つかることもあるかもしれません。なかなかうまくいかないことに対して感情的に悩んでしまうと本質的ではないと思うので、自分のデザインを客観視しつつ、ご機嫌に取り組んでいくと"疑う"こととうまく付き合っていけるのではないでしょうか。


さいごに

弊社ではデザイナー、PdM、エンジニアを募集しています!
HR領域やSaaSに興味ある方、是非お話ししましょう!!😀
プロダクトデザイナーも募集しておりますので、是非!🙏

P.S. 激マズコーヒーの件ですが、社内のメンバーにお裾分けしたところ我が家のコーヒーが舌に合わずお気に召されなかったのか新しいコーヒー豆を提供いただけました。
(とてもユーモア溢れる方々ばかりです)
自分へのクリスマスプレゼントとしては新コーヒーメーカーorエスプレッソマシンかFF7リバースのためのPS5を検討しています。どれも高すぎるう…。

それでは、良いクリスマス🎄&年末⛩️をお過ごしください〜!

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