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ワールドシリーズと、松井と上原と…

開幕!

 ヒューストン・アストロズとアトランタ・ブレーブスが戦うワールドシリーズが、始まった。アストロズは2年ぶり、ブレーブスは22年ぶりの進出。

 ともにディビジョンシリーズを3勝1敗、チャンピオンシップシリーズは4勝2敗で勝ち抜いての対戦だ。

 井口資仁(ホワイトソックス)、田口壮(カージナルス)、松坂大輔(レッドソックス)等々、チャンピオンリングを勝ち取った例はたくさんあるけれど、ワールドシリーズで一際目立つ活躍を見せた日本人プレーヤーといえば、なんといっても2009年にシリーズMVPに輝いた松井秀喜(ヤンキース)と、クローザーを務め「胴上げ投手」になった2013年の上原浩治(レッドソックス)だろう。

 お互いのワールドシリーズ出場時の話については触れていないが、この二人が対談し、3回に分けてアップされている上原のYouTubeチャンネルを見て、そんなことに思いをはせている。

 リーグ・チャンピオンシップシリーズでMVPに選ばれるなど、この年のポストシーズン通算で1勝7セーブ、そして防御率は0.66という(ワールドシリーズは6試合中5試合に登板し無失点で2セーブを記録)、抜群の安定感を誇った上原。ワールドシリーズMVPに輝く日本人プレーヤーは今後出るかもしれないけど、「胴上げ投手」となるとどうだろう? 自分が生きてるうちに出現するだろうか…と、いまも思うくらいスゴい偉業だ。

 もちろん、松井のMVPがスゴくないと思っているわけではまったくない。より難易度が高いのは「胴上げ投手」のほうだろうな、ということ。

Who's next?

 レギュラーシーズン、そしてポストシーズン突入後も最大で20試合近くを戦い抜くなか、勝ち試合を締めくくりつづけないと基本的には任せられることがないポジションで再び、頂点に立つ最後の1球を投げる栄誉を勝ち取る日本人投手が現れる日は今後やってくるだろうか。

 大谷翔平が二刀流をつづけ、所属チームがポストシーズンにも進出、大活躍してシリーズMVPにも胴上げ投手にもなれちゃう日だったら(先発完投で? ひょっとしたらひょっとしてクローザー転向で?)、やって来るかもしれないか――

 BSのライブ中継内で、コミッショナー特別表彰を受ける映像を見ながら、そんな想像(夢想?)までしたワールドシリーズ第1戦は、アウェーのブレーブスが先勝。

 今季のポストシーズンは、まだスウィープで終わったシリーズがない。毎年のことながら、Game7…最終第7戦まで楽しめることを祈るばかり。


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