(90)DAYS OF NEW YORK

"Juan"が次に連れて行ってくれた場所。

"World Trade Center"の駅。

2001年の出来事が記憶に新しいあの場所。

嘘みたいな出来事が起こった場所。

あの時は小学5年生だったはず。

パジャマを着てお母さんとドラマを見ていた私。

急に飛行機の映像に切り替わって、映画のようなシーンが連続で流れた。

現実に起こっているとは思えない風景で、、

タイムリーにNew Yorkで起こっていると理解するまでには時間がかかった。

田舎育ちで小学生の私はあんな高い建物も映画でしか見たことなかった。

何度も何度も同じ映像が流れる。

だんだんスローモーションに見えてきて、

よりリアリティーがなくなった。

不謹慎だけど、その当時の私はやっぱり映画を見ているみたいで、

恐怖心を感じることはできなかった。

そんなことを思い出しながら眺めていた。

ここは壊された場所ではないけど、何かが蠢く空気を感じた。


そんな気持ちと裏腹に建物の中は近代的で、

ドドドーンと広い空間にちらほらと雲のような椅子が並び、

天井はまるで"ナウシカ"に出てくる"メーヴェ"を思わせる。


そんな建物に心が躍った。

なんでか『New Yorkだぁ〜』と思わずため息がでた。


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