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【八割取得】HSK5級徹底攻略!

こんにちはいのしです。
最近HSK5を受けてきたので攻略方法をシェアしたいと思います。*結果は八割超えていました
知っていると知らないとではかなり差がつく情報だと思います。

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日頃の勉強

人によって勉強の仕方と弱点は異なるので個人的に使用した教材をレビュー、評判のいいものを取り上げます。最後に自分の勉強法も載せておくので参考にしてください。URLは基本的に出版社のものを載せています。
*ここでのメリットデメリットはあくまで私自身の感想です。


日本語版過去問
やはり過去問は外せない。テクニックを試したり実力を量るのも必要になるのは過去問。汉语考试服务网というサイトに過去問がありますが一回分のみ。最低二回はやっておきたいですね。
他にもHSK Onlineというサービスがありここではおおよそ10回分の過去問と模擬試験が行えるのでおすすめ(実質有料ですが・・・)

HSK Online
こちらはアプリ・ウェブ上での教材。レビューがステマ臭かったので最初は利用していませんでした。VIP(買い切りで全機能アンロック)が割引で一万ポッキリセールをたまたま見かけました。それでも強気価格だなぁと思いましたが品質の裏返しと信じて購入。思ったより良かったです。
個人的にスマフォなどをベースに勉強したいデジタルネイティブな方にはかなりおすすめです!

メリット
・過去問と模擬試験が豊富
・間違えた問題を復習する際にさりげなく盛り込んでくるので弱点を効率的に補える。
・演習問題も過去問ベースなので効率がいい。
デメリット
・たまに日本語がガバガバ。
・VIPの価格が高い。(昔は恐ろしく安かったようです・・・)

北京語言大学出版社のHSKシリーズ
おそらくほとんどの留学生がお世話になるであろう北京語言大学出版社の本です。このHSKシリーズは名前の通り各級にあったレベルの参考書で必要な三分野(聴解・読解・文法)を一冊で網羅できます。(HSK4級から上下巻だけど)
実際の教育現場で使われているという圧倒的信頼と品質。
中国語は中国語で学びたいという人にはかなりおすすめです。

メリット
・中国語を中国語で学べる
・現地でも採用されている圧倒的信頼と品質。
・網羅率
デメリット
・授業前提のテキストではないが完全な独学向けでもない
・"受かる"効率を求めると少し微妙
・日本から買うと少し高い→電子版もあるので検討を!

つたわる中国語文法 前置詞・副詞・接続詞を総復習
文法事項の辞典的存在として使うならこの本。
中級以上の人が躓く、気になる事項が網羅されていて他の網羅系の本と比べて自分の波長と合ったのでかなりおすすめしたいです。

メリット
・文法事項が網羅されていて辞書代わりになる。
・類似文法の違いも丁寧に載せられており、時間や範囲などに関するものはグラフ・図が使用されていて視覚的な理解ができる。
デメリット
・なし。買え。

私の勉強法
正直書くことはあまりないです。HSK Onlineで単語・文法事項をおさらいして分かりづらい部分はつたわる中国語文法 前置詞・副詞・接続詞を総復習で調べる。精読、構文をもっと磨きたい場合は北京語言大学出版社のHSKシリーズを利用して最後の総演習・過去問はHSK Onlineでやりました。
結局、教材をそろえるとHSK OnlineのVIP買い切りと変わらないですし、紙ベースがお好みかアプリベースがお好みかで決めちゃっていいと思います。
個人的な感想ですが、英語に比べて中国語の本は少ない一冊一冊の質は高い気がします。
・網羅系(辞書タイプorHSKシリーズなど総合的なもの)
・演習系(過去問)
・単語帳(A-Z順は個人的にやりづらかったです。投げました)
本屋でこの3つのタイプを探して気に入ったのを買って使えばいいです。

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当日の流れ

HSK5級の全体的な流れは以下の画像のようになります。

スライス1

受付時間から試験開始までの間、解答用紙に受験者情報を書くように指示されます。この時間は自由であり、問題集を見たりしている人も居ました。
試験開始時間になると説明が始まり、禁止事項や注意点などについての指示があります。問題は一部筆記問題を除いて全てマークシートでの解答です

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説明セクションでやること
・注意事項の確認
・リスニングの音量調節
・携帯の電源オフ
・机の上の整理

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これらの確認等はこの時間に行われます。説明が終わると問題用紙が渡され、リスニングパートが開始と同時に試験開始となります。
基本的にHSKは「一方通行」の試験であり、画像の矢印のように進んでいき後戻りできません! また以前TOEICでは小技扱いされていた指定された時間外で別パートを見たり解くことは許されていません。例えばリスニングパート中にリーディングパートを見たり解いたりすることです。HSKではカンニング扱いとなり失格となります。*現在TOEICでもこの行為は禁止されています。
では各パートの説明と攻略に入りましょう。

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リスニングパート


問題用紙が渡され、封を切る指示と同時にリスニングパートは始まります。
最初に「これからHSKを開始します・・・」という旨の音声が中国語で流れますのでその間に封のシールがべったり付いてないか軽く全ページをめくっておきましょう。別パートの問題を見ることはカンニングになりますがページを軽くめくり、シールを取ることは問題ないのでこの間に確認しておきます。
万が一、ページをめくる際、うまくめくれなかった場合リスニングパートでは命取りになるのできちんと剥がしましょう。
「これから問題を読み上げます」という旨の音声が流れる前にやることがあります。それは選択肢の先読みです。HSKのリスニングは一回しか流れません。
語学の試験のリスニングパートにおいて「選択肢・解答を先読みして音声の内容をある程度予想する」ことは非常に大切です。

リスニングパートにおける問題の予想のやり方


例えば選択肢が以下の場合・・・

A.国内
B.日本
C.欧洲
D.非洲

選択肢に見られる共通点を見抜きます。「場所」ですね。
「場所」に関係ある動作・イベントはなんでしょうか?
真っ先に思いつくのが「旅行・出張」だと思います。
そこで場所+旅行・出張に関係のある言葉を頭の中でフィルタリングします。

去/打算/哪儿/在/位于/旅行/旅行团/旅游/出差/航空/往返/票/机场/火车/车站…などなど

そしてこの脳内フィルタリングを元に音声を聞いて重要なワードを聞き逃さないようにします。
勿論、一瞬でこれだけの単語を頭の中で列挙するのは難しいと思いますので最初は選択肢は場所に関係がある言葉だ!➡去 在 到といった場所と相性のいい言葉を聞き逃さないようにしよう!と思うだけでもかなり効果があると思います。
HSKでは問題を読んだ後に5秒ほど記入時間があります。1秒で塗って残りの4秒で先読みフィルタリング作業を行いましょう!
また、万が一塗りつぶせなくてもパートの終わりに5分間の猶予があるのでそこで塗りつぶしましょう。この5分の猶予間、別パートの問題を見たり解くのはカンニング扱いになるので注意!

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メモの取り方


HSK5級ではあまりメモを取ったりしませんが、より難しい試験になると聞きながらメモを取る必要が出てきます。
メモを取る時間がない試験がほとんどでしょう。思ったことを全部書いてしまうと書くことに夢中になってしまい、聞き逃してしまう可能性があります。
メモを取る際はある程度自分の中で「記号」を作っておくと便利です。
例えば男・女と書くのではなく「♂・♀」といった記号を使うだけで省略できます…
起きた事柄を問われる問題も選択肢の横に過去➡カ 今➡イ 未来➡ミとカタカタ一文字にするだけでメモを取る時間を大幅に減らせます。
メモの取り方、内容は採点対象ではないので自分だけが分かるもので問題ありません。メモはできるだけ単純化しできるだけ音声の聞き取りに集中できるようにしましょう。

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リーディングパート


リーディングに関してはこれといった戦略的解き方・テクニックはありません。よく比較されると個人的に思う2つの解き方・・・
・問題先読み
・最初から全部読む
正直、どちらでもかまいません。HSK5級は個人的にですが問題を全部読まないと解答が難しい設問はあまりないので前者のやり方でもいいと思います。
HSK5では英語の試験で見られるようなミスリードを誘うよう文、受験者のレベルから明らかに逸脱している単語を交ぜてくる例えば修飾語の塊があり、主語と述語関係が分かりづらい文、倒置で惑わしてきたりするような複雑な文は出てきません。

問題を先読みする場合・・・


リスニングパートと同じように頭の中である程度フィルタリングが必要になってきます。HSK5級ではほとんどの答えがそのまま載っています。

問題文: 他开心地说 "这道菜怎么这么好吃啊!" ・・・ ・・・
======================
为什么他喜欢这道菜?
A.好吃
B.便宜
C.特殊
D.好看

この場合「好吃」 「便宜」 「特殊」 「好看」というワードが本文のどこにあるか探します。探すだけで本文はまだ読みません。まずは該当単語だけを探します。
見つけたらその単語の前後の文を読みます。答えらしいものが見つからなかったら更に前後の範囲を広げて読みます。
文章の大意を問う問題は最初と最後を読んで答えます。

*ぼやき:この作業は古くから「スキャニング」と呼ばれていて、一時期英語の試験でも必須テクニックとして扱われていました。しかし最近では「速読・精読力」を同時に問う問題が多くなっており、これだけでは早とちり、ミスリードを犯してしまい、問題に太刀打ちできなくなってきた気がします。HSKではまだ通用する気がしますが将来対策されるのでしょうか…


しかしそれでは高得点を取るのは難しいでしょう。60~70前後になると思います。他で点数を稼いでリーディングを捨てる人なら問題ないのですが、どのパートも60点程度の人だとちょっとキツいですね。では、どうやってリーディングパートで点数を稼ぐか…
できるだけ同義語といった同一表現・書き換えを知っておくことです。
これはリーディングパートだけではなく、リスニングパートにおいても非常に大切なことです。

問題文: ・・・・・・ ・・・ 这里很 漂亮" ・・・ ・・・
漂亮≒美丽
======================
她觉得那个地方的风景是
A.干净的
B.美丽的
C.无聊的
D.马马虎虎的

最初からちゃんと読む場合・・・


接続詞・逆接・譲歩といった表現を見落とさないことが大切になってきます。
見つけたら丸で囲ったりして目印をつけておきましょう。

科学家说 "虽然通过这个方法容易减肥,对你的身体负担很大。因为・・・"

ちょっとわざとらしすぎましたがこういった逆接を表したり、原因を表したり結論・結果を導く因果関係に関する言葉は丸で囲ったり線を引いたりメモしておきましょう。問題を解くときにすぐ探し出すためです。


・逆接を表す言葉
但是/不过/可是/然而
・譲歩を表す言葉
虽然/尽管
・因果関係(原因)を表す言葉
因为/由于
・因果関係(結果)を表す言葉
所以/因而/因此
・仮定の条件を表す言葉
如果/要是
・仮定の譲歩を表す言葉
就算/哪怕/即使
・その他条件に関する言葉
无论/不管
・条件等を比較し決断を下す言葉
宁可


これらは作文にも使えるのでできるだけ苦手意識を持たず、頑張って覚えておきましょう。

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ライティングパート


まずHSK5級のライティングは大きく分けて2つのパートに分かれています。
1つは並び替え問題です。ここではできるだけ満点を取りたいです。
なぜなら問題自体のレベルはHSK3級程度だからです。
どうしても文法が苦手な人は頻出構文だけを抑えておきましょう。


基本的文型
(時間+)主語(+時間)(+跟/和 名詞)+場所+動詞(+目的語1)(+目的語2)
*副詞は基本的に動詞の前だがそうでないものもたくさんあるので注意!
晚上十点了他还没下班。
我给她买了非常漂亮的戒指。
使役構文
主語让A動詞・・・
例: 我让他去买东西。
場所が主語になる文
場所(主語)+動詞
这边现在正在建一个操场。
把構文
主語+把+名詞+動詞+結果補語+目的語+方向
我把袜子放到洗衣机里。


作文問題の書き方はまた後で書こうと思います!