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THE SECOND ~漫才トーナメント~ パート1

M-1の芸歴制限で出れなくなった人たちの、
セカンドチャンスを与えるという意味で始まった、
結成16年以上の漫才トーナメント、それがTHE SECOND。

M-1との違いは制限時間の六分だけでなく、
予選が進んでからのノックアウトステージにあり、
客席審査でタイマン方式のバトルにより、
予選から様々な人間模様を映し出しました。

そして本番。決勝ステージの開幕。
決勝進出者は 金属バット、マシンガンズ、
スピードワゴン、三四郎、テンダラー、ギャロップ、
超新塾、囲碁将棋の8組
。この組み合わせ。
会場100人が1点から3点を付ける客席審査で勝敗を決します。

直前に松ちゃんがアドバイザーに就任し、大会の格が上がりました。
今の所、新設の賞レースほぼ松ちゃんが関わってるなって思いますが、
それだけ松ちゃんが別格って事ですし、たとえ負けたとしても
松ちゃんのコメントで救われる事も多いので、これは英断。

今回も事前の情報全く仕入れず、決勝を楽しみにしてました。
僕の優勝予想は金属バットか囲碁将棋でしたが、
この審査方式は初めてなので、何が起こるかは正直読めない。

THESECONDが開幕。では一組ずつ感想を書いて行きます。

・金属バット

M-1の決勝にずっと行くだろうと思われ続けて、
手が届かなかった金属バットが、ゴールデンの賞レースで、
漫才を披露する時が来ました。
が、そこは金属バット。
まさかのトップバッター。流石という他ない不運。
前世で全く徳を積んでないんだろうなとも思わせます。

ただ、今回、ノックアウト方式なんで大会全体の
トップバッターではなく、一組み合わせの先攻という
形にはなったので、M-1ほどの不利益にはなりえないなと。

ネタは「ことわざ」

小林がことわざの意味が分からんから友保が教えるネタ。
猫に小判→デブやのにニューバランス履いてる。
豚に真珠→グリーン車乗ってるガキ。
など、意味を聞いて小林が○○って事?と答えるんですけど、
ゴールデンでも金属バットらしい、毒と口の悪さ満載のネタ。
飛んで火にいる夏の虫で「ワクチン?」とぶっこむ姿勢も。

しかしただ大振りなだけでなく、言葉のチョイスや構成も
結構緻密に積み上げてるし、オチもバシっと決まってる。

金属バットが同業者からもリスペクトを集める理由がありますね。

そんな金属バットに対するのは太田プロのマシンガンズ。

・マシンガンズ

レッドカーペットで脚光を浴び、エンタでもレギュラー。
M-1、THEMANZAI、で漫才師として花開くかと思われたが、
そこから暗黒の時代に入り、滝沢がゴミ収集車の仕事で注目、
西堀も役者の道に入って、別々の道に入るのかと思われた先の
THESECOND、自分達でも言ってるようにマシンガンズにとって
まさにおあつらえ向きの大会
だったと思います。

6分ならではの前半のアイドリングで自分たちの空気にして、
がなるだけじゃなくて、西堀の緩急、からのトップスピードで、
お客さんのボルテージをガッと持って行くのは素晴らしいし、
ユニゾンツッコミも全部決まってて、見ていて気持ちいい。

笑いの量はほぼほぼ変わらず、あとはお客さんの好み。
僕の好み、次見たいのは金属バットでしたが、どうか。
ネタの審査は一ネタ終わる毎に得点を付けるシステム。

お客さんの投票がちゃんと終わってから、演者を呼び込み、
松ちゃんのコメントを聞く構成
は本当によく考えられてる。
M-1では審査員が得点つける前に、今ちゃんの反応とか
演者のカラミがあってそれが得点に影響を及ぼしてないとは
言い切れない
部分があるので、ちゃんと配慮がされれてよい。

松ちゃんが金属バットはいつかM-1で見ると思って、
ネタをあんまり見てこなかったから、ここで見れて感動した

という激熱コメントがあったり、その前にマシンガンズと
金属バットの名前をリアル間違えする所を見れただけでも、
アンバサダー選出は間違ってなかったなと(笑)

結果は269-271でマシンガンズの勝利!
2点差という大僅差で初戦からベストバウト叩き出す。
1点を付けた人がいた分だけ負けたという本当にシビアな結果。
ただ松ちゃんも言ってましたけど、お客さんのジャッジは
意外とミーハーに揺さぶられないジャッジをしてるな
と思いました。

このあたりでシステムの全容もほぼ見えてきたし、
この大会がいい大会になりそうな予感はしてきた
ので、
少し安心して見る事が出来そうで嬉しかったです。

次はスピードワゴン対三四郎です。
続きはパート2にて。

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